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果無山脈ファストパッキング 2011/5/09-10 

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大好きな奈良県大峰山脈から和歌山県紀伊山地の山域の中で、前々から訪れてみたかった果無山脈にやっと幕営道具を持って行って来た。関西の中でも珍しくブナやヒメシャラの自然林が多いようで、果無(はてなし)という何ともソソる名前の山脈である。車で行こうか迷ったが、衣食住すべて持っての縦走スタイルで行きたかったのもあり、今回は電車とバスを乗り継いでの旅。芦屋から大阪の天王寺を乗り継ぎ、特急で和歌山県紀伊田辺駅で下車。ここからローカルバスで1時間半ほどで丹生温泉ヤマセミの郷へ。早くここに到着したくても、ここでまでで12時50分着のバスしか出てません(泣)

走りで考えればたいした距離ではなく、登山タイムで9-10時間そこいらのコースタイムなんで、ホンマは荷物を軽量化して、一日で走り抜けたかったのもあるが、久々にテント泊したかったのもあり、1泊2日でのファストパッキングスタイルに決まった。

ほのぼのしたローカル感ありありの丹生温泉からスタート!河原にキャンプ場も併設されたシブい温泉で、メチャメチャ入りたかったが、のっけから入浴してしまうと、前に進めなくなるので我慢(笑)





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何とも日本的ないい感じの小森集落を登って行く。

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民家の右横からいよいよ果無越えの古道に入る。きちんとした、看板もあり。

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のっけから超スティープなトレイルで登って行く。

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びっくりする位果てしなく登り坂が続く(笑)登り坂トレーニングということで、嫁さんと各自のペースで登り続ける。登り坂もリズムが整いテンションが上がってくると気持ち良い!

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やっと、果無主稜線と合流!

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1049mの和田の森に到着。

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和田の森からはひたすら主稜線を東へ進み続けるが、途中には可愛らしい花のオンパレードで飽きさせない。

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林道も途中で横切るが、ご覧の通りの苔の絨毯でメチャきれい!

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ブナも多く出て来て、新緑の黄緑色が最高に眩しい!

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安堵山、黒尾山を越え

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冷水山少し手前に、こんな小さな看板を発見!地図やガイドブックには、全然飲み水の情報がなかったので、今回は二日分の水として、各自3リットルの水を持参。結局、時間の都合上、確認はしなかったが、どうやら谷を20分ほど下りて行けば湧き水があるらしいが、定かではない・・・

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夕方、5時前位に冷水山に到着!地図を見る限り、ここから平行した林道と離れて果無山脈縦走路のコアに突入するが、いい時間やし、暗くなる前に夕日でも見ながら夕食が食べたかったので、風が当たりにくい幕営場所を探す。

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冷水山の北東少し行った所に、少し窪んだ風も少し防げるいいとこみっけ!しかも、フカフカ落ち葉が敷かれまくりで超ラグジュアリーな天然ベッドとなっている。ラッキー!!!早速、各自持って来た幕営道具をセッティング。今夜のお宿は嫁さんがNEMO/OBI 1 ELITE、自分は開放感が最高のここんとこ大のお気に入りのBLACK DIAMOND/SPOTLIGHT BIVY

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山と道Pad軽くて携帯性もバッチリでスピードULハイカーやファストパッカーには超最適!もちろん、十分過ぎるほどのクッション性もあり、何より破れを気にしなくて良く、扱いが楽なのがグー!

1,262mの冷水山山頂はすでに、気温が低くなっているので、持って来た衣類を重ね着しまくる。ベースレイヤーの下にさらにファイントラックアクティブスキン上下&バラクラーバ、ミニマリストパンツ、3シーズン大活躍のパタゴニアULダウンシャツ(高価だがこの軽さとコンパクトさはハンパない!)、モンテイン/スリップストリームGL JKT、モンテイン/スペクトルスモックでフル装備。

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使いまくって少し腕の部分が伸びたアクティブスキンアームウォーマーを最近はフット用にも流用。これで、短パンでも寒くなく寝れる。軽いので、もちろん腕にもアームウォーマーは着用のダブル仕様!

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ハイドレーション1.5-2.0リットルの水の他にも、こんなにウォーターコンテナも持参。使い終わった後は、少しでも嵩張らずに軽くなるように、この手の折り畳みできるコンテナが最適。そして、大きい2.0リットルそこいらのモノを持って行き、途中でパンクしたりした、現地でとても困るので、わざわざ細かくして、いくつかで持ち運ぶようにするのが鉄則!

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スリーピングシステムはSPOTLIGHT BIVY、山と道Pad、Adventure Medical Kitの封筒型bivy、Cocoon最新型の僅か120gのリップストップナイロンを100%シルクに織り込んだ耐久性バツグンのハードコア仕様なマミーライナー。以上で、VBLスリーピングを楽しんだ(笑)結果、なぜか、気温があまり低くならずに夜中でも8度そこそこの気温で楽勝で快適に寝れた。

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お湯を沸かす時は、こんな何重にもしたアルミフォイルを被せるだけでカップの蓋替わりになって早く沸いてくれる。

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FREELIGHTのフロシキコージーを使えば、道具の運搬時の保護にもなるし、フリーズドライ系ご飯が通常時間の半分で出来上がるのでかなり便利!休憩時には超快適な座布団にもなるし(笑)

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快適な夜が過ぎていった・・・

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予報では翌日の午後位から天気が崩れるはずだったのだが、なぜか夜半から雨が降り出し、ハンパない風も吹いていた。しかし、両方のスリーピングシステム共、最高の耐風性で飛ばされる心配は一切なしやった。特に、ビビーは地面に低く張っているし、防水性も完璧で、全く雨が入る余地はなしだった。もちろん、霧が出る位に湿度が高かったので、結露は呼気の上部だけしていたが、内部でも撥水対策をしていたので全然問題なしであった。シルクマミーライナーも湿気っていたが、濡れるというとこまではいってなかった。

あれだけ、夜半は荒れた天気だったが、起床の朝5時には雨もそこそこ小降りになっていた。

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シンプルで個人的に一番好きなクッキングシステム。ストーブは超軽量化を計りたい時は、エスビットの固形燃料チタニウムストーブに限る!クッカーは大定番のスノーピークの450ml&コーヒー用の220ml。すべて軽量化のため取っ手はバイバイして取り外し状態。熱くても、フロシキコージー付属のカーボンフェルトがあれば、これで持ってあげれば熱くなくて全く問題なし!

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朝飯のおかゆも食べて、スタバVIAもバッチリ飲んで小降りの雨の中を二日目スタート!

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二日目は大量の水と食料も無くなり、超身軽になったので、いよいよお楽しみのランニングモード!フカフカ落ち葉トレイルが果てしなく続く。

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ここからは巨大ブナのオンパレードで、雨や霧も逆に神秘的の風景になって良し!

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そうこうしているうちに、なぜか天気も回復!?晴れ間が出て来た。ブナの新緑がハンパない!緑がきれい過ぎるー。

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すっかり天気も回復し、ひたすら快適な縦走路を走り進む。それにしても、前日の激しい登りとはうって変わって。この快適極まりない平坦なトレイルは何?(笑)

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ホンマに笑けてくる位に素晴らしいトレイル。ブナやヒメシャラの自然林のトンネルオンパレード!しかも、GW明けだというのに、人があまり入ってないと見えて、トレイルは至る所フカフカで着地毎に足へ反発が帰ってくる(笑)もう、これで、わざわざ長野の山まで行く必要ないかな(笑)

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もちろん、多少はアップダウンはあるものの、荷物が少なければ全く問題なくすべて走れる高低差。こんなスタイルで走りまくりっす!

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気が向いたらトレイル以外もコンパス使って縦横無尽にどこでもフカフカ落ち葉の上を走りまくれる。これがパラダイスというもの?正にブナ天国である。

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十分、堪能しているはずなのだが、どこまでも続く終わって欲しくないブナ林のトレイルはここブナの平で終わる(泣)

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ハニースティンガーのジェル&グミでパワー補給!それにしても、ハニースティンガーは美味い!特にグミはお菓子みたいで、止まらないのでヤバい(笑)

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ブナの平から、そのまま小辺路の果無集落を通り、十津川温泉に抜けるのが本道だが、今回は熊野本宮に抜けて湯の峰温泉に行きたいので、百前森山経由で下山する。

1100m位から一気に本宮目指してダウンヒル!ブナの自然林とうって変わって、杉の植林地が出て来る。

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メチャメチャ大きなシャクナゲ!

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百前森山到着!

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ひたすら続く快適なシングルトラック。登山コース3時間ほどの標高差800mほどの下りはハンパない。こんな下りをひたすらハイスピードで駆け下りていたら、間違いなく街のジェットコースターなんてモノ足りません(笑)

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危ない、危ない、ここで調子にのってまっすぐ下りていってしまうと、中辺路方面に行ってしまって、本宮へはかなり遠回りになってしまうので気をつけて!

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やっと熊野川が見えてきた!

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後半はほとんど人が通っていなと見えて、かなり荒れている(笑)そこそこ山慣れていないとヤバいようなアドベンチャラスなセクションも多々あり(笑)

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ついに、熊野川へ!!!

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今回は熊野ほんぐうの道の駅でゴール!もちろん、お昼ご飯とソフトクリームなど食いまくりっす!

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バスで湯の峰温泉へGO!

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今回のお宿はやまねさん。こじんまりした日本の何とも昭和な民宿で心地良い。温泉は窓を開けると開放的で露天風呂のよう。もちろん、源泉掛け流しの湯で超ハイクオリティの三ツ星!!!

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宿の建物の雰囲気は、前回に泊まったくらやさんの勝ちだが、今回のやまねさんのおかみさんが作る料理はローカルフード満載の無農薬など心のこもった料理オンパレードで大当たり!料理楽しみに来るなら、コチラもかなりオススメっすよ!しかし、次回の宿は迷うなー・・・

山行の疲れも温泉と美味しいご飯で吹き飛び、心地良い布団で深い眠りについた・・・

思っていた以上に最高だった果無山脈、とても良い下見ができた。この春は日程的に厳しいが、秋の紅葉時や来年のまた新緑の時期など、ここで絶対にお泊まりトレイルセッションを実現させたいものだ。アクセスが大変なので、人が入り込むのが難しいが、だからこそ、静かで自然が満喫できるトレイルが堪能できるってもん。今すぐにでもまた行きたい位にホンマに素晴らしいところだった。これから毎年、恒例(笑)まだまだ、関西の隠れた名山たくさんあるんだろうな...
by skyhighmw | 2011-05-17 01:03 | 奈良県

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