Sky High Mountain Works productions

剱岳源次郎尾根 Fastpacking+Alpine Scrambling at Mt.Tsurugi Day.3 2016/09/01-03

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剱岳トリップ三日目の最終日は剱岳本峰頂上に真っ直ぐ突き上げる岩場バリエーションルートの一つである源次郎尾根へ!





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この日もAM3:00起床でシェルター撤収などをしてパッキングし直してからファストパッキングスタイルにて4:30くらいに真砂沢キャンプ地を出発。前日の長次郎谷を越え、次の平蔵谷の出合から源次郎尾根に取り掛かる。

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尾根末端の草付きの急な斜面に延びる踏み跡を辿り、ハイマツの根っこが密生する迷路のような尾根を四肢をフルに使ってひたすら登る。所々で視界が広がり、眼下に剣沢の雪渓が見える。

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岩尾根の稜線に乗っかると、快晴の天気と相まって正にSky Highテキな空に向かってアルパインスクランブリングが堪能できた。八ツ峰のようにギザギザした岩峰の続く尾根ではなく、I峰、Ⅱ峰と大きなコブのような岩峰があり、Ⅱ峰のみ30mほどの懸垂下降があるので、唯一ここのセクションだけロープやギアが必要となる。人気ルートだけに支点もしっかりしており、安心して快適なラペルができた。

ルートは全体的にやさしく、一部クライミングシューズがあったら楽しめるかなテキなセクションはあったが、結局はイノベイトで全て通過した。途中でスクランブリング的に面白そう且つ岩が硬いバリエーションルートも遊んだりして進んだ。ルートファインディングもひたすら剱岳山頂を目指す感じなので、お隣にすぐ見えるギザギザした八ツ峰と比較するとイージー。ただ、八ツ峰、北方稜線同様、この源次郎尾根も、一切踏み跡にはマーキングなんてものはないので、バリエーションルートにこれから行きたいという方はナビゲーション能力や自分の山での進むべき方向への「勘」を常に養う必要がある。また、天候が崩れたり、週末の天候が良い時となると、多くのパーティが登るであろう有名ルートなので、先行パーティの落石に気をつけないと大きな事故になりかねない。

八ツ峰同様、取り付けの剣沢から剱岳山頂まで高度差1,000mの一気登りとなるので、スピードとスタミナ、高所でも高山病にならずにバテない身体が絶対必要で山の総合力が問われる。それだけに天気が良かったこの日も今回のトリップのエンディングにふさわしくグイグイと高度を稼ぎながらダイナミックに快適にスクランブリング登攀が満喫できた。

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真砂沢キャンプ地から雪渓アプローチ含め、剱岳山頂まで計3時間20分で到着!しかし、それまでの完全貸切状態の源次郎尾根を堪能していただけに、剱岳山頂でのまだAM8時にもなっていない時間でほぼ山頂全体が満員状態(泣)剱岳大人気過ぎやろ...

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人の多さに興ざめして、場違いな気がしてそそくさと久々のノーマルルートで下山(笑)

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帰りの剱岳からの前剣、一服剣経由のノーマルルートもなんとかスムースに下れて、別山乗越、雷鳥坂をダウンヒルして、室堂ターミナルまでと走り続けた。結局、最終日は真砂沢から源次郎尾根を堪能して、室堂まで計6時間10分ほどで戻ってこれた。予定では最後に奥大日岳を経由して称名滝へ下りようかとも思っていたが、さすがにモチベーション切れでダイレクトで室堂まで帰った(笑)

あらためて剱岳の稜線の写真を見ると、剣沢を下り、真砂沢のボトムからギザギザの八ツ峰で登り上がり、横の北方稜線でトラバースして、再度ボトムの真砂沢に降り、またまた源次郎尾根から剱岳山頂まで登り、ノーマルルートで戻ってきたという全部の稜線を舐めてきた感じ。人間限られた日数しか無ければ無いで、なんとかやり遂げられるもんだな(笑)もちろん、今回の大きな勝因は行くギリギリまで天候を見ていたおかげで、ドンズバで天気が良かったからの山行となる。また、同じ志向性をもつタフネスガイな相棒Tamon氏の存在も大きい。ソロである時よりも、やはり長時間行動となるとモチベーション的な部分で仲間がいるといないとでは大違い。特に疲労が溜まる後半の走りセクションでは一人だとどうしても甘えてしまいがちなので有難いし、何よりヤバい自然の景色を見るのは一人も良いが、より親しい人と見れた方が嬉しさも倍増する。感謝!!!

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今回のファストパッキングにクライミングを合わせたミックススタイルは、このパック無くして成功はありえないと言える程に、このOMM / Villain45+10が武器となってくれた。今までの同じく愛用OMM / Classic 25&32では生地の強度的な部分と容量が足りなく、40-45リットル入れられて、しかも走れるパックを探して色々なメーカーのアルパインパックなどを背負ってみたが、やはりどれもこれもダウンヒルのランニング時にブレがあって耐えられない。その点、やはりこのOMM(Original Mountain Marason)というブランド名を使っているだけあり、結局は一巡して「Back To OMM」になったような感があり(笑)しかも、この10月からOMMより新しいPhantom CL 25という走れる新しいコンセプトのファストパッキングパックがリリースされるし実に楽しみである。今回のトリップであらためて、パックの中身重量が重くなればなるほどに、ショルダーベルトやウエストベルトの厚み、上半身へのフィットなどの作り込みとOMMの良さをあらためて感じることができた。一途にMountain Marasonだけを考えてブランド作りをしているメーカーには勝てません(笑)OMM LOVE!

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そして、岩場には絶対に欠かせないヘルメット。発泡ポリプロピレンを本体の素材として使用している唯一無比のわずか165gのPetzl / Sirocco。カラーもこの素材の元のカラーがこのオレンジ色のみで他のカラーには染められないというもの。見た目の軽さと頼りないイメージを完全に覆す本来のとんでもない耐久性にかぶっていることを完全に忘れてしまうほどの軽さと快適さ。今回のトリップでは常に落石の心配があるので被りっぱなしであったが、ホンマに従来のヘルメットの存在を忘れてしまうほどに快適。これはクライマーだけではなく、アルプスなどの岩稜歩きや走りを志す方は完全にマストアイテム!もちろん、SHMWでは定番でいつも置いてますので(笑)というか、ヘルメットはもうこれしか置いていないですから(笑)

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今回のトリップの装備リスト

普段のハードコアなファストパッキングパック装備に、クライミング登攀用具、雪渓用のアイゼン、そして、この他に三日分の行動食に夜などの食料、長い稜線の行動時は水場が一切ないので最低でも2リットルの飲用水などが加わり、いつもよりかなり重量が増してしまい、合計最大時は10kgを超えていた。ファストパッキングスタイルにプラスアルファの遊び方。最終的にはギア云々より、やはり人間の頭とそれを使いこなすスキルと経験、そしてどんな環境下でも楽しみ尽くせるタフネスな体力とスタミナ、それに限ります(笑)やはり、「楽しさ」こそが最大のパワーの源となる。次はどんなトリップになるのか...

by skyhighmw | 2016-09-29 22:52 | 富山県 | Comments(0)
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