2011年 08月 03日
2011/07/30 アメリカ・トリップ Speedgoat50k pt.2
Hidden Peakのエイドステーションを後にしたら、次はMt.Baldyへの岩尾根の登り。まだまだ、雪が残っているが、そんなに溶けてもいないのでまだ走りやすい。
しばし、Nathanのダブルボトルのおじさんと一緒に走って、結構、あっという間に山頂に到着。
雲が多く天気を心配していたが、この時だけ小雨が降ってきたが、山頂からのダウンヒルは最高だった。
雨もすぐ止んで一安心。と思ったらなかなかのデンジャラスなガレ岩場スリップセクション。周りの人らは滑ったりして結構手こずっていたが、自分はこういうとこは六甲や国内でかなり経験積んでるので、むしろ好き系(笑)ここぞとばかりに抜かしにかかる(笑)アドべンチャラスなセクションほど燃えてくるー。こう考えると、ホンマに六甲のロックガーデンや荒地山でバッチリ岩場の攻略をいつもしていたら十分世界にも通じるって!!
最高の景色の中でのダウンヒルランニングが続く。
楽しいダウンヒルの後は、お約束のハードな登り(笑)ここで、スタート時に見たイノベイターとこの後ずっと争った超ストロングな女性に追いつく。
思ったより登りは長くなく、次はかなり美味しいダウンヒルランニング。まるでヨーロッパアルプスかのような素晴らしい景色の中のランニングは気持ち良過ぎる!
快適なトレイルも次第にどんどんガレてきて、どんどん、細かい石も大きくなっていく。
ハンパないガレ場の連続。しかも、かなり荒れている。この下りのボトムまでが今回のレースでも一番標高を下げるセクションだけに嫌になるくらいこれでもかって位に下らなければならない。これだけの長さのダウンヒルでは、まだ、HOKA ONE ONEではおそらく捻挫をしていたに違いない。イノベイトのベアグリップでも薄過ぎて、足裏のダメージが多過ぎるかもしれなかったし、今回のX-talon212は自分の中ではかなり正解だった。おかげで、いつものミニマルランニング走法により、これだけのガレ場でも他のランナーをかなり抜かしまくり、足裏もほとんど怪我やダメージなし!ミニマルフォアフット万歳!!!
果てしなく続く下りがやっと終わり、Dutch Flatと呼ばれるエイドステーションに到着!ここで、水、コーラ、その他フルーツなどむさぼり食う(笑)
Dutch Flatのエイドからはしばらく平地を走り、ダート、白樺の林の中をひたすら登り狂う(笑)
ここの登りで日本から持って来たZen(superdrive)をダブルの8粒放り込んで、かなりのパワーアップ&スピードアップ!コイツはこうやって小さいジップロックに入れて必要な分だけ持ち歩けば、パウダー状のアミノ酸と違ってすぐに飲めるし、一番は小さい仁丹のような形で味もナチュラルなので、ハードなレース時でももの凄く飲みやすい。効き目もこんなに小さいのにバツグン!一回、だまされたと思ってお試しあれ。
ひたすら登りが続くが、救いはこの素晴らしい景色!行けども行けども登っても着かないが、このワサッチの自然を見ているだけで、なぜか苦しさも消えてハイテンションで登れている自分がいる(笑)
そして、ダメ押しは今年からセクションに加わったelevator shaftと呼ばれる「緑の壁」下から見るとほぼ垂直に見える、正に壁!どんなトップランナーでも決して満足に走ることはできないハンパない登りで、精神的にもうダメと考えたら絶対に進めない、帰れないセクション(笑)多くの人が立ち止まり、標高の息苦しさと下半身の疲労でゼーハー言っていた(笑)恐るべしspeedgoat!これぞ、トレイルランニング!というか、アドベンチャーレース!?風雲たけし城!?(古いね)
しかし、今回はかなりBlack Diamond / Ultra Distanceのポールが大活躍してくれた。ひたすら登るセクションが多いので、登りにしか使用していなかったが、コレのおかげでふくらはぎの疲労が全然違うし、何より効率の良い登りができた。他のレース参加者のポール使用も多かったが、前もって練習した人であれば、ポールを持っていた方がかなり助けにはなるはずだ。
強烈なセクションを越えて、トンネルを過ぎて行く・・・
そして、最後の楽しいダウンヒルランニング!ラストスパートって感じでかなり気持ち良く下る。
と思いきや、かなりの距離を一旦下らせて、またもやHidden Peakまでの強烈な尾根を登ることになっていた(笑)マジでハンパないドMレース!!!
やっとこ、HIdden Peakのエイドステーションに到着して、最後は下りだけなのでドロップバッグにBlack Diamond / Ultra Distanceのポールを仕舞い込み、いよいよ最後の下りセクションに進むが、トレイルも雪だらけ。もう、こうなったら足を濡らして滑らせながら走るしかない!
ホンマは動画を撮りたい位だったが、この後の長い長い雪渓の下りがハンパなく面白かった(笑)自分のようにそのまま走るヤツもいれば、お尻をついてオール尻セードであっという間に降りて消えていく者もいれば、通常のトレイルランニングレースや登山では考えられない、これぞアメリカンレース!ってな位に楽しいセクションだった。こういうFUNKYさが日本には足りないんだなって思う位に強烈なイメージだった。
で、結局のココのセクションの正解は、お尻は濡れるが、「尻セード」だったらしく恐ろしく速く下れるようだ。
雪渓の後もひたすら下る下る。これでもかって距離を下る。
後半は白樺の林の中をひたすら下るが、さすがにあまりの長さで足の疲労もピークに達してくる。しかも、ヤバいことに最後でブッ飛ばしたたいのに、下りの衝撃がお腹にバンバンきて、後半はお腹がグルグル下痢状態に・・・途中から、漏れそう状態で、一気にスピードダウン。今思えば、思い切って野○をしてしまえば良かったが、我慢してゴールまで行こうとおもいつつ、せっかくの楽しい最後のダウンヒルが台無し。タイムもここのセクションで何人かのランナーに抜かされ20-30分は完全にロス・・・残念過ぎる。まー、この体調管理も実力の内。修行が足りません。
なんとか、無事に漏らさずにゴール!(泣&笑)結果は計算していた訳では決してないが、8時間ジャストの56位とな。愛用タロン212も川や泥に入ったり、雪に埋もれたりして泥まみれ状態。実にお世話になりました。ホンマにありがとう!!パックはヒップバック一つで、Nathan / Speed 2の改造ヴァージョン。240mlのボトルダブルでバッチリ足りた。
結果詳細はコチラ→
ゴール後は、アミノ酸リカバリードリンク、コーク&ソーダ、そしてピッツア!いきなりゴール後でコレは食えんだろう!!ってな最後までこれぞアメリカン的なレースに個人的にベタ惚れ(笑)
Tetsuroも20分後に気持ち良くゴール!Joe Grantはなんと3位でゴール!超速っ!!!
Nobuも最高にキツかったらしいが、気持ち良い笑顔で完走ゴール!
Beyond氏は高度障害がキツく、途中で意識が朦朧として判断能力が鈍っていたようで、道をロストしてかなりの時間ロス。そのおかげで、関門の制限時間に引っ掛かったよう。残念だが、これも勉強、次のモチベーションにもなるってもん!
さすがにこれだけハードなレースは厳しいかなと思いきや、うちの嫁さんも無事に完走ゴール!しかも、ゆっくり行ったから、最後のダウンヒルランがかなり楽しかった!って、恐るべし女性のチカラ(笑)それにしても、USAいや世界で一番タフでハードだと言われている50キロレースを完走したのだから、素晴らしいもん!進化してますな。Congratulations!!!
最後はKarl Meltzerやスタッフと記念撮影。みんな実にフレンドリーで親切。ホンマにファンキーでナイスな人たちばかりだった。
ゴール後はしばらく濃い系の味はいいかなと思っていたが、どんどんお腹も空いてきて、夜はみんなでメキシカンでディナー。ブリトーやケサディーリャが美味しかったー。
最高にHip & Coolな化繊のgoatman Tシャツ、finisherだけがもらえるspeedgoat50kメダル、ゼッケンと最高の思い出の品々。
大会自体の運営もすでに手慣れた感じで、実にスムーズ。運営側も参加者側もホンマに「FUN」という言葉がにじみ出ているような顔をして、みんな実に楽しそうにしているから、こちらも凄く気分が良い。どうしても、日本では、ロードランニングやトレイルランニングは、タイムや順位を気にしてしまうが、ホンマにコチラの人たちは結果は後でついてくるもの、どれだけその場の山や自然をフルに楽しめるかを競い合っているかのように見えた。練習、練習、タイムもいいが、自分は絶対に常に「FUN」を忘れず、楽しく日々過ごすことの大切さを改めて感じた。海外レースハマるわな、これは・・・
Very Thanks Karl Meltzer and staff,volunteer!
And my wife and friends,especially tetsuro!
Thanks!!!