2011年 11月 15日
神流マウンテンラン&ウォーク大会 2011/11/05-06
今回は今年最後のレースということで、トレイルランナー間で非常に評価の高い神流(かんな)のレースへ行って来た。兵庫県から東京駅まで新幹線で行って、後はあらかじめ予約しておいたレース会場送迎バスで群馬県の神流町へ。なかなかの時間と距離だったが、車での自走を考えたら、都内の渋滞など少しお金はかかるがベターかな。
昨年までは50キロのコースは二人一組のペアで走るという面白いカテゴリーしか無かったが、今回よりスーパーシングルというソロの50キロクラスができたのでそのクラスに参加した。嫁さんも同じクラスに申し込んでいたが、10月のレース連戦の疲労か数日前に風邪をひいて、残念ながら不参加となった。
The North Faceの冠レースだけあって、レアなお買い得アイテムが沢山!みんな群がっていた(笑)
ローカルランニングショップの佐藤スポーツさん、さかいやスポーツさんのブースもあり、会場内の熱気も予想していたよりかなり盛り上がりがスゴい!自分もその波に呑まれ(笑)装着したら、あまりの快適さで無性にこのレースでテストしてみたくなり、さかいやさんでお買い得となっていたSalomon/XR Sensibeltのワンボトル・ヒップパックを購入してしまった(笑)レース当日、吉と出るか凶と出るか楽しみ(笑)
夕方からは、このレース・プロデューサー鏑木さんのクリニックを聞いた。会場内の参加者の質問に応えた鏑木流トレイルの登り方を話してくださったが、これがまた個人的にかなり響いた!このコメントで、今後の自分の練習方法の方向性や気合い&モチベーションがスゴく高まった。質問していた方、鏑木さん、ホンマにありがとうございました!
夜は別会場へ移動してディナー・パーティ!入り口では鮎の塩焼きを焼きまくっていて、会場に入る前からメニュにかなり期待大!
おっ!早速、知った顔がいるではないですか(笑)
見た目のハデさはないが、自分好みの正に日本食!といった地元ローカルフーズのオンパレード!ミートボール?と思っていた串も、赤じゃがいも串だったり、同じく赤じゃがいもコロッケ、揚げじゃが、おこわ、すいとん、焼きそばなど明日のレースを考えた炭水化物祭りメニュー。他にも、鮎の塩焼き、新鮮野菜サラダ、漬け物、デザートのもちあわのリンゴ煮なんてのもあったし、岩魚の骨酒までもあり、他レースのケータリング・メニューと異なり、食い過ぎるとお腹がもたれるような脂っこいメニューはほぼ無しで、しかも地元食材ばかりという素晴らしさ。このパーティだけで、立派な村おこしとなっている感じ。
鏑木さんの挨拶に始まり、海外招待選手の挨拶があった。一番印象に残っていたのが、国内招待選手の間瀬ちがやさん。初めてモノホンの間瀬さんを見たが、目ん玉飛び出るほどのガタイ(笑)何でも、クライミングもやってるそうだが、飛び出した広背筋と腹筋はマジでハンパない。あの身体はとんでもないコアの軸を持っているに間違いない(笑)で、こちらはArcのAtomを着ているくらいの寒さなのに、なぜかノースリーブ!?マジでやべえ。
すいとんがこれまた美味くて、おかわり4杯(笑)、うどん、おかゆ、豆腐など、お腹にもたれない美味しい手作りの炭水化物がマジ最高!
ローカルJAZZミュージシャンのライブも盛り上がっていた。
ドMジャパンの再会でも盛り上がり、今までで最高のトレイルレース・ディナー・パーティとなった。
今回はリーズナブルなバンガローを予約しておいたのだが、少しレース会場からは離れるので、明日のレースに備えて少し早めにパーティはサヨナラをして、宿へ移動。順番にお風呂に入りながら、毎度の如くだが(笑)各自レースの準備をバタバタ・モードでこなす。もちろん、最後に寝るのは裸大王ことアベさま(笑)
翌朝は朝4時に起床して、バンガローから送迎バスでレース会場へ移動。眠い眼をこすりながら、レースのために朝からおにぎり三個、バナナ、きのこ汁おかわり三杯食いまくり(笑)ここで、食えるかどうかで勝負が決まる!ってね(笑)結局は、走力があっても、トレイルレースでは最終的に、動くためのエネルギーとなるメシが食えるかどうか。今後はどうやったら内臓なんかの胃が強くなるかを考えていかなければならない。
前日まではいつものNathan/Swiftで走る予定だったが、急遽、会場で手に入れたSalomon/XR Sensibeltテストのため出撃となった。
Salomon / XR Sensibelt
Amphipod / Rapid Access-large
Montane / Slipstream GL Jacket
Salomon / XT Wings Glove
Zen / Super Drive × 24(4 per 1 hour)
塩熱サプリ × 18 (3 per 1 hour)
Capo / UL Cap
ON-YO-NE / Breathtech PP No Sleeve Under
Arc'teryx / Phase SL Short Sleeve
Finetrack / Activeskin Armcover
Finetrack / Power Mesh Boxer
Arc'teryx / Incendo Long Cut Off Version
今回は仲間内では、50キロ参加者は自分とNOBUのみ。スタート前に記念撮影!
前日も当日も雨予報だったので、グリップの絶大なる信頼感があるInov8で出撃!X-talon212と迷ったが、50キロというめちゃくちゃロングではない距離、フカフカトレイルが多いという情報を入手していたので、多少、林道なんかで足裏からのダメージをもらっても、落ち葉フカフカの感覚をダイレクトに感じて走りたかったので、Inov8/Baregrip200をセレクト。普段の練習時はあまり使用しないようにしているが、本番のレースや山行、イベントはもちろんNewハレテーピング!今回は膝Vテープ、スネ、チョウケイ靱帯と装着した。
AM6:00まだ薄くらい中、50キロクラスがスタート!スーパーシングル・スーパーペアクラスの2クラスが同時スタートで、時間差でAM7時に40キロのロングクラスがスタート。今回の50キロクラスの累積標高差は 3,871m!何気にかなりハード(笑)
最初の3キロほどはウォーミングアップにちょうど良い感じの時折シングルトラック混じりのロードラン。まだまだ先は長いので焦らずのんびり進む。スタート時はMontane/Slipstream GL Jacketを着ていたが、速攻で暑くなってポケットに仕舞い込む。アームカバーもすぐに要らない状態の暖かさ。この季節にこの場所でどういうこと?思っていたよりかなり暑いし。また、ハセツネの脱水症状を思い出し、こまめな水分補給と電解質補給を心がけた。
ロードも終わりいよいよ登りトレイルに入っていく。気温が高いからか、濃霧状態だが、幻想的な風景でなかなかカッコええ景色。
埼玉県境の父不見山へと、一気に標高1,000mまでの小さいアップダウンを繰り返しながらひたすら登って行く。この山頂までがかなり長かった。山頂でゼッケンに通過の印のハンコを押してもらう。
父不見山からの下りが快適シングルトラック続きで、かなり面白かったが、前日聞いた鏑木さんの助言通りに、カッ飛ばさないように疲労を溜めない下りを心がけた。
楽しいトレイルを下りきると、万場集落へ向かう舗装路を走る。イチョウの紅葉がきれいだった。
万場集落の沿道には、子供からおじーちゃん、おばーちゃんの温かい応援がいっぱい!
鏑木さんもいてるし!もちろん、記念写真をパチリ(笑)
今回のこの神流レースでは、エイドで美味しいものが沢山出ると聞いていたので、長居は禁物だが、全メニュー制覇を目標に食いまくった(笑)ここ、万場第一エイドでは、柚の甘漬、手作りかりんとうが絶品だった。既製品ではなく、こういう心のこもったあったかい食べ物が食べれるのはホンマに嬉しい。
こちらでも大声援をいただいたが、せっかくなんで、写真撮りますって感じでみんなの記念写真(笑)ホンマにこういうローカル感が心地良い。
万場集落を過ぎ、少し登って行くと、町が見渡せた。
えっ!こんな上でもビタミンCたっぷりの美味しい梅干しを私設エイドでいただけるなんて感動モン。ホンマに日本人に生まれて良かった。
トレイルに入る入り口には、こんな看板あり(笑)気合い入れろってことね!
万場からはアップダウンがある登りをひたする登りまくるが、途中、きれいな紅葉ポイントも多く疲れも吹き飛ぶ。
第二エイド到着!ここでは、おやき、らっきょう、手作り黒飴ゲット!
今までのレースで学んだ補給の仕方としては、エイドでの滞在時間をできるだけ短くして、出発時に手に持てるるだけの分や、袋なんかに入れてドカっとエイドから持ち出し、進みながら補給していくこと。今回は大好物のおやきを両手一杯にして出発(笑)バリうま!
急な階段が続く西御荷鉾山への登り。ここらで、だいぶ40キロのロングコース参加者選手と出会う。
登ったご褒美のように、山頂からはきれいな雲海が見れた。
山頂から少し下ると、おっと、ヒガノリ見っけー。
mami & tomoも見っけー。みんなフカフカなトレイルで楽しそうに下ってます。
ドMジャパンのバンビくんチームも発見!
シングルトラックとロード&林道が交差するポイントをひたすらジョグで進む。
裸大王アベちゃんもめっけー。膝の調子は良いようで、全然痛くなってなかったようで好調だったみたい。途中、自分もふくはらはぎがピクピクいいだしてきて焦ったが、塩熱サプリで復活!
みかぼ森林公園の第三エイド到着!ここでは、まんじゅう、りんご、ポテチを補給。またもや、まんじゅうを両手に出発して走りながら食いまくる。
ちょうど、ドMジャパンのバンビくんチームと抜いたり、抜かされたり。
Simonさんも見っけ!
ここからの下りは極上!!!写真通りのフカフカ落ち葉激ヤバシングルトラックの連続。持倉集落までの下りがヤバいと聞いていたが、ホンマにかなり面白かった!
持倉集落の第四エイドに到着!ここでは、花豆、黒飴などが食べれた。
そして、最大のお楽しみだったのが手打ち蕎麦!レース途中に大好きな蕎麦が食えるのはかなり贅沢!かけつけ二杯瞬時にいただき出発!
しばらくは林道の薄登りが続くが、紅葉のおかげでそんなにシンドくはない。
最後の第五エイド到着!ここでは、もう一度、柚の甘漬けが食べれたので、速攻で二発いただき出発。
残すはあと7キロほどのダウンヒル!この最後のセクションも極上だという噂を聞いていたので、ここぞとばかりに温存していた足でブッ飛ばす!
ついに、ヒガちゃんも見っけ!
と、調子に乗ってヒガちゃんを抜かした後すぐに、何故かふくらはぎが痙攣!!!(泣)あっという間に、またヒガちゃんに抜かされる(笑)
しばらくじっとして足を振ったり、ストレッチしたりして、塩熱サプリを摂取。しばらくしたら、また走れるようになって本戦復帰!
また、何とかヒガちゃんに追いつき、抜かしてしばらく走っていると、トレイルすぐ右横に直径50センチほどの大穴を発見!よく見ると、大群のハチがいるじゃないっすか!!マジ焦りで、一目散に逃げる。
が、20mくらい先に行った途端、左足もも後ろにいきなり激痛が!!!ヤラレたっす(泣)とりあえず、もっと、刺されてもヤバいんで、先を急ぐと、ちょい先でも女の子が二人同じように被害にあっていた。
痛いものの、何とか走れるし、あと5キロほどでゴールなんで気合いで走るしかねーと、また痙攣しない程度のスピードで走る。ちょうど、この頃からずっと小降りで降ったり止んだりしていた雨が本降りになってきて、ビショ濡れ状態。
最後は無我夢中で走ってゴール!6時間台でゴールしたかったが、後半、足の痙攣やハチ攻撃やらで、爆走予定が大幅チェンジ(笑)
結果はこんな感じ。やっぱり、まだまだ思うように走れてないし、また、自分の課題が見つかった。
成績の詳細はコチラ→
ハチに刺されたとこは、そんなに大して腫れていないが、皮膚が硬くなってきて、何か重い痛さ。実はまだコレを書いている今もまだ痛痒い状態。小学生の頃に刺された事があるが、それ以来ぶりに刺された。これがスズメバチだったらハンパないんやろな・・・
ゴール後は地元自衛隊炊き出しの豚汁がなんと食い放題!!!ゴール後は寒くなってきたので、結局、全部で4杯も食ってしまった(笑)
ヒガちゃんもすぐにゴールしてきて、その後も、みんな続々とゴール!後になればなるほど雨に打たれて大変だったであろうが、みんなゴール後の顔はホンマにええ顔している。お疲れさんでした!!!
会場内では、地元ローカルフーズがその場ですぐに食べれるようになっていたり、お土産が買えるようになっているので、地元の方々とここで多くの会話が生まれる。ホンマにええ大会運営である。
もう三年目ということもあるが、正直、今まで出たレースの中でコース設定、運営面、雰囲気全てにおいて、一番ベストなレースなんではないかと思う。石川弘樹氏の斑尾や信越五岳も最高のレースだが、あちらはどうしても場所柄、観光地という面があるが、この神流は観光地というより、完全に過疎化が進んだ小さい町である。でも、この「町」という日本の田舎にどこにでもありそうな「昔ながらの日本」。この部分がキーポイントであると思う。色々な考え方があると思うが、個人的には、非常に良くできたモデルケースにしなくてはいけないトレイルランニングというレースを越えた素晴らしい「村おこし」だと考える。この素晴らしい町一体となった、このイベントに参加し、この町全体のパワーを感じれただけで、ホンマにココに来て良かったと思うし、大都市や街では忘れ去られている多くの人のぬくもりや温かさが感じれた。
Very Thanks 神流町 & 鏑木さん!
こんなにお土産買ってしまった(笑)他にも味噌とかいっぱい
個人的な自分のレースとしての感想としては、今回はレース自体の運営やレースの温かさを感じたかった大会だったので、今回はカメラ片手に走っていたが、次回はマジ本気モードでカメラも持たずに、エイドでもそこそこの食いっぷりにして(笑)上を狙いたいと思う。来年も絶対出るぞ!!!鏑木さん、またよろしくお願いします!ってか、まずはランネットにてのエントリーがマジ関門なんすけどね(泣)