2012年 07月 30日
USA BEST HARDEST 50km MOUNTAIN RUNNING RACE Speedgoat50K 2012/07/28
Speedgoat50k 2012 START!!!
レース当日、まだ暗いうちのAM5時より受付開始だが、昨年よりだいぶこの時点でも人の集まり方が違って盛り上がりそうな予感。
Drymaxのブースもあって、レース参加者は一足参加賞としていただけた。何やら、レースディレクターのKarl MeltzerとNIck Klarkがなんかワルそうな顔して密談してます(笑)
今年の優勝者には、こんなCOOLなGoat(山羊)のレッグ部分の剥製がトロフィーとして贈られる。ある意味グロイが、このセンスはさすがアメリカっすな(笑)
今回のMRHCチームは全員MT110で出撃!
いよいよ空も明るくなってきて、会場も沢山の人で熱気ムンムンになってきた。よく見たら、デカイ高級そうなカメラを持っているのは、あの「Unbreakable」を撮ったフィルマーのJB.Bennaじゃないっすか!今回もこのレースの模様をしっかり撮ってくれるのか非常に楽しみ。キリアンとクルピチカの対決なんて、ヤバいよね。
Karl Meltzerからのブリーフィングがスタート!何気に、カールの後ろにあのKilian Jorentがいるし!!!
スタート前に一気にレース参加者が集合してきた。
颯爽と今回のレース参加の有名オールスター達を写しに前に行く(笑)Kilian Jornet、Anna Frostを筆頭にサロモンアスリート、Anton Krupika、Max King、Nick Klarkなど勢揃い。ただ、日本のピリピリした雰囲気は全然なく、レース前にも関わらず、選手同士で会話を交わし、かなりええ感じのリラックスした雰囲気。この光景を見るだけで、こっちも興奮モノ(笑)Tonyなんて、レース最初から真っ黒に日焼けした裸にランパン一丁(
笑)お尻にSimple Bottle一本のみのSuper Minimal Style!カッコ良過ぎるわ!
ついにAM6:30スタート!とは言っても、実際はアメリカらしく、大まかなアバウトな時間でスタート(笑)スタートと共にトップ選手達がGO!案の定、Kilain Jorentがスタートダッシュ(笑)300m位、写真撮りながら自分もダッシュしてみたが、さすがにほとんど写真がブレブレ(泣)この写真だけで勘弁してくださいな。
ここからはずっと登り一辺倒なダートロードをひたすら登って行く。
昨年はポールを使用していたのはうちらだけ位だったが、今回はかなりポール使用のランナーが多かった。しかも全員と言っていいほどBlack Diamond/Ultra Distanceやし(笑)
それにしても、こんなタフなレースなのに、やたらと女性の参加が多い。しかも、メチャクチャレベルが高い。登りのハイクでも、こちらがかなり頑張らないと追いつけないほどの速さでマジで激っぱや!男子はさらにだが、このユタの男女共のトレイルランニングのレベルの高さはハンパない。標高が高いのとトレイルのテクニカルさなどが、そうさせるのかもしれないが、ぜひとも、日本の女性にこのヤバさを自分の眼で見ていただきたい。結果はどうあれ、モチベーションアップの刺激には最高に違いない。
トレイルがどこだか分からない位のガレ場も盛り沢山(笑)走るだけではないある意味アドベンチャーレースっぽいハードなレース。
一発目のドロップバッグが置けるピーク手前には一般の応援の観客も居て、パワーをもらえる。
Black Diamondのテントがカッコ良かったエイドには、フルーツ、ポテト、ピーナツバター&ジャムパン、コーラ、レッドブルなどかなりの充実っぷり。しかも、みんなスタッフの方々が優しい優しい。ボトルに何を入れて欲しいと聞いてきて、全部スタッフの方が入れてくれるし、ゴミまで取って捨ててくれる。マジ、このカインドさは素晴らしい。
今回のレースで一番感動したセクションが、この桃源郷のようなお花畑。カメラマンの多くが、ここでランナーを撮っていたが、きっと、トップ選手のTrail Runner Magazineに載るようなええ写真が多く撮れたに違いない。昨年は雪が多くて、全くコース上にこんなに花は咲いていなかったので、今年はある意味ラッキー。3,000m級の山で、これだけの高山植物の群生は日本ではなかなかお目にかかれない。
お花畑を過ぎると、長い長いガレ場の連続。ここで、昨年は目の前で捻挫しているランナーを見かけたほどヒドいガレ地帯。しかも、ウンザリするほど長いし(笑)ミニマルシューズのMT110ではなかなかテクニカルでキツいところだが、これも練習のうち。
ガレ下りをしてから、しばらくフラットを走り続けると、このレース一番標高が低くなるところのエイドステーション。Goatの着ぐるみを着たおねーちゃんと写真を撮って、ピーナツバターパンをレッドブルで流し込み、最後はpopsicle(日本でいう駄菓子屋さんに売られてそうなアイスキャンディ)をいただいてスタート!この山の中の途中でアイスが食えるってのは素晴らしいエイドっす。ハードなレースながら、こういうエイドで癒されると、再度、レースに向かう気持ちになるね。ちなみに、頭から、シャワーや水をかぶらせてもって、全身ビショ濡れ状態で写真を撮ったので、こんな写真になってます。
その頃、別エイドでは、クルピチカさまはランパン一丁で水を飲み干して
颯爽と走り去ったらしい。嫁さんが激写しました(笑)
フラットをしばらく戻った後は、また、ひたすら登りセクション(笑)ホンマに、よく考えたら、このレース登りか下りしかないうような気がするが、気のせいかな(笑)それでも、この白樺の樹林帯セクションは涼しくて心地良かった。
樹林帯を越え、森林限界を越えたところあたりに、何やら水が湧き出ているポイントがあり。前のおじさんがボトルに入れているのを見て、コレ飲めるの?って聞くと、very clean!pretty good!と言ってきたので、自分も飲んでみると、超冷たくて美味いこと、美味いこと。まだ、ボトルには水は入っていたが、ここで冷たい水に入れ換えて、おまけにまた頭から水をかけてリフレッシュ!
去年には無かったルートだが、この登りがキツかった。天に向かって永遠にsteepな登りが続いている気持ちになった。
エイドを短時間で済ませるためには、フルーツ類を手にもってスタートするのが良い。特に、ぶどうは糖分豊富やし、走りながらでもこまめに食べれる。ただ、Tetsuroいわく、100マイルクラスのレースになると胃がヤラレてきて、皮の消化がしにくくなって下痢になりやすいらしいのでロングレースには注意。
景色、ロケーションは抜群だが、この登りがまたエグい(笑)疲労した身体にはかなりキツい登りだった。
ダメ押しでMt.Baldyまでの登りもハンパない。
関門があるエイドでpopsicleのアイスキャンディをいただき、名物の涼しいトンネルを越える。
トンネルのエイドを越えてリフレッシュしてから、これから下りでスピードアップのはずだった・・・しかし、この下りで初のコースミス(泣)調子こいて、ダートロードをひたすら降りていったら、前を走っていたTetsuroとバッタリ。どうやら、グネグネしていたダートロードをどっかから横にそれて曲がらなくては行けない所を、そのまま真っすぐに降りて来てしまったよう。仕方なく、どこまで戻るかわからない登りのダートをひたすら登るハメになった。やる気をなくしてガックリとトボトボ歩いて上がる(泣)下りと登りで20-30分のロスタイム。昨年の記録である8時間を切りたかったので、かなりの残念モード。
なんとか、気を取り直して、レースコースに復帰して、ドロップバッグが置いてあるキツい登りに取り付く。
ドロップバッグでVESPA Hyperを一発入れて、最後のゴールまでの長い下りに突撃!
最後は下りだけなのだが、またココが長い下りでキツい!しかも、昨年までは雪が沢山残っており、雪渓を滑りながらシリセードでも降りれたので、かなり時間短縮ができたのだが、今年は雪はどこも全くなしで、写真の通りのガレ場の連続。目印のフラッグがなかったら、いったいどこがコースなのか分からない(笑)気を取り直してせっせとダウンヒルをしていくが、ホンマにこのセクションは長過ぎるー。
なんとか、やっとゴール!!!今年はHOKA ONE ONEのスポンサードがもの凄く、履いている選手達もかなり多かったし、このスタート&ゴール地点の宣伝も相当なものだった。
で、ゴールしてから聞いたことだが、今年のコースは昨年のコースよりパワーアップして12,000feet upだそう(笑)ってことは、累積標高が3,657m!?ってことは、海から富士山ほどの登りをコース上で走らなければならないんすか!?マジっすか?どうりでキツいはずです(笑)正に、世界最強の50キロレースですな(笑)
結果はコチラ→でどうぞ。ミスコースしてなくても、まだまだ修行が全然足りない。アメリカは強いっす。今回は他のUSA選手達を見ていて、多くの学ぶべき事が見つかった。登り時のパワーハイキングがマジで速い!今までの練習量では全く足りないし、トレーニングの内容を再度考え直し、秋に向けてよりパワーアップを目指すしかない。やはり、日本だけでちょこちょこレースに出ていてもダメ。世界を見て、もっともっと色々な事を吸収し、そこで初めて日本での良い点、悪い点を比べられるし、それで経験として蓄積できるはず。もっと、もっと日本を含めて世界の色々な山を走り込もう!
testuroとゴール後にマッタリしていると、上位の表彰式が始まった。
まずは、女子からだが、Frosty(Anna Frost)は強い!男子入れても総合で18位!素晴らしい!
男子はタイム的には1位Kilian Jornet(Salomon)、2位Rickey Gates(Salomon)、3位Max King(Montrail)、4位Anton Krupicka(New Balance)となったが、キリアンがいくつかのコースのポイントでショートカットというか、ストレートなラインで下っていたようで、正式な1位としては認められなかった。ヨーロッパではOKでも、ここアメリカでは国立公園なんかでもそうだが、ショートカットについてはかなり厳しいよう。
今年から、このspeedgoat50kは、Sky Runner Race Seriesとして公式のレースとなり、3位まで賞金が出るようになったが、1位はなんと$2,500で、しかも、この場でKarlから現ナマで手渡されていた(笑)結局、賞金は順位が繰り上がり、3位がクルピチカとなった。Congratulations!!!!
神奈川から来たYukari Fukudaさんも見事ゴール!初戦でこの成績は素晴らしい!おめでとう!!!
Ultraspireの創設者であるBryce Thatcher氏は、息子3人、娘1人を連れてお隣のSt.Georgeからやって来た。Bryceはバシバシと選手たちの写真を撮りまくっていたし、子供達は、しっかり自分らの製品を身につけてバッチリ完走しており、かなり速かった。ホンマにrespectできる素晴らしいファミリーで、こういうメーカーだからこそ、自分もきちんと日本でも売っていきたいと思う。
2位のMax King(Montrail)、昨年の1位で今回は10位のNick Klark(Pearl Izumi)と共に。二人とも快くサインもしてくれ、いいナイスガイした!マックスの腕はクライマーばりの血管浮きまくりのゴツい腕やし、ニックは子供を乳母車に乗せて、シブくてカッコええ良いお父様って感じ。
つい先日行われたばかりのHardrock100の2位、今回27位のJoe Grant。レース前に会った時、調子はどう?と聞いた時から、まだまだハードロックの疲労が残っていると言っていたので、これはしょうがないだろう。足下は、ハードロックのレースに引き続き、今回のスピードゴートも、裸足サロモンSenseで走っていた。前足部は最初は少しnarrowに感じたが、履いていれば慣れてくるとても良いシューズだと言っていた。スポンサードされているArc'teryxの来年の新作Incendo Shortsのスカイブルーを穿いていたが、これがまた短めでカッコ良かった。来期はコレでキマりやね(笑)彼のブログ→はCOOLな写真で一杯で、レース中心ではなく、ホンマに山が好きって感じで、若いのにクルピチカと同じで、ランニングスタイルがホンマにカッコええんで必見!日本でもこういうスタイルがカッコええ若いランナーがどんどん出てくるといいね。
Anna Frost(Salomon)も、Leadvilleで会ったのを覚えていてくれて、向こうから今回のレースはどうだった?と話しかけてきてくれた。goatのlegを持ってCongratulations!!!
順位や賞金は残念だったかもしれないけど、この50キロのコースで5時間14分ってとんでもないタイムをたたき出した訳が分からないKilian Jornet(笑)ヒョロっとした優しそうな青年といった感じで、そんなに背は高くない好青年した。自分はこの眼で、実際のキリアンの走りを見れなかったのが残念でしょうがない(泣)来年辺りには日本の富士登山競争に出たいような事を言っていたようですが・・・
Leadvilleでも会ったが、ここでもバッチリ写真を撮ってもらった(笑)しかし、自分も身長は177センチあるが、クルピチカはデカイ!!!白のサングラスと着まくって擦り切れているネルシャツについて、突っ込みたかったのだが、結局、勇気がなくて・・・(笑)
レースディレクターのKarl Meltzer。相変わらず、マジでシブい!このドMレースのディレクターって相当大変さそうだが、ホンマにありがとう!!!二年目も楽しませていただきました!彼の人柄の良さで、きっとユタのトレイルランナーがみんな応援やボランティア、選手として毎年ここスノーバードに集合してくるのだろう。Respect!
そうこうしているうちに、キョウヘイもゴールしてきて、ちょうどキリアンが目の前に居たので、急いで声かけて、ゴール写真より、こっちの2ショットでキメっ!ええ顔してますな(笑)
Beyond氏もゴール!昨年のリベンジを無事にこのハードコースでキメました!素晴らしいっす!!!
まだ日本では売っていない個人的にも超効くような気がするユタのsuperリカバリードリンクUltragenも、また今年もゴール後にULtraspireの記念rareボトルと一緒に飲ませてくれた。
自分は今回は車の運転があるので飲まなかったが、ビール&pizzaのサービスは健在で自分もバッチリ2切れも食わせていただいた。
嫁さんもこのハードコースでゴール!!!このトリップ中、コロラドのLongs Peakで捻挫をしていたが、見事完走でキメっ!毎回、レースは卒業と言いつつ、十分、ドMな世界へって感じで(笑)
みんなお疲れさんでした!!!そして、日本から応援していただいた皆様ありがとう!!!オールスターキャストのautographは参加賞のpatagonia/capilene1T-shirtsにバッチリしてもらいましたんで、お店に拝みにきてくださいな(笑)
Very Thanks Karl !!!!
See You Next Year!!! may be...