2012年 09月 05日
2012/08/29-30 UTMH(Ultra Trail Mount Hotaka)
今回の旅は、上高地を基点として穂高連峰を見ながらグルっと一周してまた上高地に帰って来るUltra Trail Mount Hotakaという計画(笑)
嫁さんと共に新大阪を前夜発のバスで、上高地に朝の5時過ぎに到着。嫁さんはここから近くの小梨平のキャンプ場でテントを張り、ソロで徳沢から蝶ヶ岳、大滝山、中村新道で徳本峠、上高地と抜けるハードな走れる一周コースを巡る。頑張ってくれー!!!
自分は上高地バスターミナルで準備を済ませ、まずは焼岳へ向かう。今回はHOKA ONE ONE/Bondi、Arc'teryx/Incendo Shorts&Motus Crew、Patagonia/Houdini Jacket、Ultraspire/Fastpackで出撃!
帝国ホテルを通り、田代橋で穂高連峰を望む。
焼岳登山口
樹林帯を抜けると、焼岳が見えてきたが、本日はガスで山頂部分が見えない(泣)
超バーティカルな梯子(笑)
梯子の上から登ってきたとこをのぞいたところ。こりゃ、高所恐怖症の方はご遠慮くださいっすね(笑)
上高地バスターミナルから焼岳小屋までちょうど約1時間で到着。焼岳の山頂はガスのまんま(泣)
中尾峠まで来たが、絶対にガスは取れない模様(泣)天気がよければ山頂まで行ってもよいかなとも思っていたが、上がっても何にも見えないし、今回はあくまでUltra Trail Mount Hotakaのラウンドやから、山頂にはこだわらずさっさと次の目的地である中尾温泉へ降りる。
しかし、これから向かう笠ヶ岳も全てガスの海の中(笑)ガーン!!!しかし、ここまで来たらいくっきゃないー。
中尾峠から中尾温泉までの下りがまたテクニカルではあるが集中しないとヤバいのでなかなか面白かった。
中尾温泉の足湯発見!笠ヶ岳や錫杖岩を望みながらの足湯はさぞかし心地良いのだろうけど、先を急ぎます(笑)
奥飛騨おもちや博物館にて、こんな美味しい湧き水が汲めるなんて!この水場を知っていれば、1.5ℓなんて水は担ぎ上げなくてもよかった(泣)結局、新穂高の湯という大きな露天風呂までちょうど2時間だったので、ハンドボトル1個で足りそうな感じ。
新穂高の湯からは、笠ヶ岳目指してきれいな川沿いのブナ林のトレイルを永遠と登って行く。
途中、カッコええ錫杖岩を見ながら登るが、かなり登攀欲をかきたてる岩場。そろそろ、ホンマにクライミング復活させて、そのうち無雪期のアルパインやりたいな。
途中でとびきり美味い数カ所の水場というか沢があり。
クリヤノ頭付近でいよいよガスが出て来たが、雨はまだ降っていないのでマシ。でも、ガスのおかげである意味、幻想的なシブい景色を堪能。
雷鳥岩周辺でホンマに雷鳥発見!
笠ヶ岳までの道のりがまた長かった。しかも、安定はしている方だが、写真の通り一面ガレ王国(笑)おまけにガスが多く出ているので、まだマシな方だったが、ルートファインディングの難易度も上がる。
百名山の笠ヶ岳(2897m)山頂に到着するも、山頂からの景色はゼロ、ゼロ、ゼロ(笑)また、こりゃ、来なくてはならんすね。
しばらく山頂から降りていくと、笠ヶ岳山荘が見えてきた。水補給と装備を整えるついでに、せっかくなんで食料補給!ジェルや携帯食だけでも行動できる量は持ってきてはいるが、700円でこんな中華丼が食べれるのだから、こりゃエイドステーションと同じで食べな損(笑)結局、15分ほどで食べて準備して出発!
笠ヶ岳からは弓折岳経由で双六小屋を目指すが、小屋を出た辺りから、雨の降りが激しくなってきてArc'teryx/Alpha FL Jacketを終始着るほど寒くなってくる。
弓折乗越までは、晴れていればかなり快適に走れそうなトレイルだが、なかなかハードに雨が降ってくれます(笑)雷鳥もこの日、何羽見たことか。
双六のキャンプ場発見!!!
ここでは休憩は入れず、水だけ補給して、次の槍ヶ岳山荘を楽しみに先を急ぐことにした。
樅沢岳までは、ホンマにこの親子の雷鳥たちがトレイルを案内してくれた。マジでしばらくずっと先導してくれた(笑)
槍ヶ岳まで続く西鎌尾根までがまた長かった。さすがに誰一人歩いていないし、ガスりまくりのスゴい風の強さでなかなかのハードコア状態だった(笑)いつも槍ヶ岳から双六には降りるばっかりだったので、反対側から来たら、こんなに登りがキツいとは(笑)
16時半くらいに槍ヶ岳山荘に到着!ココの小屋は絶対営業しているし、ここでラーメンが食べれるのを知っていたのでかなり楽しみにしていた。
ラーメン&おでんをたいらげ、次の東鎌尾根方面を望むも一向に暗雲のみしか見えない。ラーメンを食べて体力も回復していたが、先ほどの笠ヶ岳と同様ガスで景色も見えないし、夜のガスはライトが反射してしまい、かなり神経が疲労するのを、以前の大峰奥駆道で覚えているので、結局、槍沢経由で上高地に戻ることとした。当初の予定では、このまま東鎌尾根で大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳、大滝山、徳本峠で上高地へと大回りに行く予定だったのだが、また次のお楽しみにとっておこう。
槍ヶ岳山荘で休憩中、一瞬だけパッと晴れて槍の穂先が見えた!
結局、何だかんだで迷いながらうだうだしていたら1時間ほども小屋に居てしまった。降りると決まったら、さっさと下山しないと、ここからでも通常の登山コースタイムであれば、7時間半もかかるほどなかなかの距離がある。
途中からPeztl/NAOを装着して、夜の槍沢を駆け抜ける。しかし、ここまでハードシェルを終始ずっと着続ける山行は久しぶりかもしれない。それだけ、気温が低かったのとGORE-TEX社のアクティブシェルのパフォーマンスの良さであろう。こんなハードでずっと動き続けるトレイルランニングでも着続けられるレインウェアは、e-vent 3layerとこのActive Shell、そして気になるPolartec社のNeoShell辺りかな。しかし、今回は悪天候のおかげである意味良いテストができたもんだ。
そして、特筆すべきはパックでUltraspire/Fastpackの身体へのフィット感と各ポケットの使い方が非常に良かった。Nathanの良い部分を継承して、各パートをより最新の素材やパーツでアップデートしたネーミング通りの泊まりがけに使えるモデル。個人的には、今まで使っていたこの手のパックから完全に乗り換えようと思った位に使い勝手が良かった。とにかく、左右のダブルボトルが楽チンでハイドレーションより山の湧き水補給が非常に素早く楽にできるし、その他の機能もバツグンに使い易い!
帰りがけの徳沢から明神までの途中の沢の水が実に美味かった!
結局、20時40分に嫁さんがキャンプしている小梨平のキャンプ場に到着!朝6時ジャストに出発して休憩入れて14時間40分ほどの行程時間でおそらく45キロほどの距離?というのも、今回Suunto/Ambitの初テストだったが、GPSが15秒おきの計測モードになっていたので途中で切れてしまって計測不能となってしまった。大天井岳経由徳本峠だと何キロくらいでどの位の時間になるのであろうか?また、いつかやってみたいものだ。
嫁さんもソロで見事当初の予定をコンプリートしていたようで良かった!
さすがに、小梨平のお風呂もクローズなので、目ん玉飛び出るほど冷たい水の川で身体を洗って、今回、もしもの時は途中でビバークしようと思っていたスリーピングシステムでキャンプ場で寝た。
AMK/Heatsheet Emergency Blanket1を地面に敷き、その上に山と道Minimalist Padカッティングヴァージョン、そしてHeatsheet/Emergency Bivyに包まる。ウェアは持ってきているモノありとあらゆるものを重ね着。足下は換えソックスのドライマックスが結露で濡れないようにTerranova/Tuff Bagでバッチリ(笑)ランニング時以外に持ち運んでいる重要なウェアはやはり軽量で温かく、かつVBLスリーピングシステムでも濡れないFinetrack/Floodrush Activeskinシリーズ。この組み合わせで寒い上高地でシェルターなしでも寝れます(笑)もちろん、誰にも勧められる訳ではないですが・・・
翌日は起床後に身体が固まってしまわないように、手ぶらで小梨平から横尾まで11キロほどのランニングをして、ゆっくりお風呂に入って午後の大阪行きバスに乗って帰宅。
大回りはできなかったけど、とりあえずは、Ultra Trail Mount Hotakaだったかな(笑)きっと、来年はやりますよ!