2013年 03月 19日
Izu Trail Journey 75K
今回初開催となる静岡県伊豆半島で行われたIzu Trail Journeyへ参加してきた。
土曜日AM6:00に車で芦屋を出発して、沼津市内の渋滞を通り抜け、駐車場に車を停め、バスを乗り継ぎ、受付の松崎町に到着したのは夕方。もう日が落ちようとしていた(笑)ちょうど、沼津市内で桜祭りが開催されていたようで、市内の渋滞がなければもっと早く到着したのだが、いずれにせよ、関西からの車での自走はなかなかハード。
到着後は、すぐに翌日のレース前の荷物のレギュレーションチェック。天候が怪しいのと、いつもこのエリアは風がかなり強いエリアだということで、レインウェアやジャケット類などの防寒着のチェックはかなり厳重。参加者三人一組で各テーブルにつき、二人の係の方が、一つずつレギュレーションアイテムを呼び上げ、こちらで出していくパターン。確かに、これだけの厳重チェックであれば、低体温症に陥る人やアイテム不足で何らかの身体の不調を訴える人も減るだろうし、山に慣れてないランナーが自分の身体や経験により、自分が持つべきアイテムについて真剣に考えるに違いない。
荷物チェック、受付を済ませた後は、地元の美味しい蕎麦やまんじゅうをいただきながら説明会。
松崎町で何か魚などの美味しいものを食べる予定だったが、お店があんまり無いらしく、スーパーもお惣菜の争奪戦が繰り広げられたようで、全然残ってない(泣)宿泊地の民宿に行っても、今回の宿には夕食は含まれていなかったので、近くの商店でカップラーメンをGETしてこの日のディナーとした(泣)
ご飯を食べながら、みんなで乾杯をしてレースの準備をしていく。なんだか、完全に学生時代の合宿状態で楽しかった(笑)
まだ寒いAM3:00台に起床して、移動のバスの仲で無理矢理おにぎりを食べて炭水化物を早めにいれ、宿からスタート会場に移動。会場も海からの風で寒い寒い。これから夜が明けようとしているが、AM6:00に75キロのレースが松崎町の海抜0mの海からスタートした。
海からはいきなりロードの登りが続くが、今までの日本レースで、出だしのスタートダッシュをしないと渋滞でエラい目にあうということを学習(笑)出だしから息が上がり切らない程度の心拍で坂道ランで前を目指す。ロードから林道に入り、シングルトラックに入っていくが、そこそこ飛ばしたおかげで全く混雑無しで快適に登って行けた。後から聞いた話しだと、この辺のシングルトラックに入るセクションで20分ほどほとんど動けなかったらしい。1500人クラスの大きなレースなので、完全に関東のハセツネレースのよう。
そうこうしているうちに、8.5km地点のウォーターエイドに到着!あれ!?いつも見慣れたお二人が(笑)MRH専用エイドみたいやね。ボランティアありがとう!!!
ウォーターエイドまでは結構飛ばして、50位以内くらいには入っていたと思うが、まだまだ先は長いので、ここからスピードを少々落として、先を急ぐことにした。途中からポツポツ雨が来ていたが、この辺でガスが出て来た。この先、まだまだ60km以上も残っているのに、雨のレースは勘弁してくれーと、降らないでねとお祈りしながら先を進む。
フードが出て来るチェックポイントに到着。エイドではmamiちゃんがボランティアをしてくれており、彼女の笑顔と美味しい桜餅でパワーを頂いた。このエイドで写真のモモトマンに出会ったりして、他にも多くの知り合いに会えてリラックスできた。
この先は20km以上の林道がやたらと長かったが、ひたすらピッチを刻みながらスピードは落とさずに進む。林道といえど、ビミョウに登り基調なんで、走れてしまってかなり走力が要求されるセクションだった。
ただ、長い林道のご褒美として、次の追い越し禁止区間のセクションはあまりの落葉のフカフカさと、ブナのきれいさに何度も立ち止まり写真を撮ってしまった。ココは派手な追い越し禁止としているだけあって、最高の原生林が残る日本らしいトレイルだった。個人的には、このレース中、ココが一番好きだった。
快適なトレイルの後は、視界が開けて伊豆らしい稜線上のトレイル。六甲でいったら、ちょうど東お多福山の稜線をずっと走るような感じ。ただ、この辺から、かなり風の当たりが強くなって来て、ジャケットを着ずに面倒くさがって、Tシャツ&短パンで走り続けたからか、身体と手がかなり風によってヤラレてきた。
42.2km地点の仁科峠エイドにて、Team RODの面々とkanaちゃんに出会った。稜線の風に当たり続けたからか、実はココまでで下痢になっていて、速攻でトイレに駆け込んだ(笑)身体が冷えていたのか、ここで二杯もいただいたうどんがかなり美味かった!kanaちゃんにもらったお湯でも胃が一気にあったかくなって美味しかった。kanaちゃんいろいろサンクスでした!
信越五岳レースで覚えた、ウォーターボトルにスープを入れるのを思い出し、今回は大のお気に入りであるsimple hydrationにうどんのスープを入れてもらい、その温かいボトルをケツにブッ刺し、湯たんぽかわりにして、MHW/Ghost Whiperer Hoodede Jacket & Terranova/Top Bagを装着してエイドを出発。見事、ここで一気に身体が温かくなり回復!だが、ここでトイレは行くは、うどん食いまくるは、おしゃべりするはで、かなり時間のロスをしていたのは言うまでもない(泣)
エイド出発後、Team RODのジャッキー氏にもこんな写真も撮ってもらった。サンクスです!!!次回はぜひ参加ですよ!
CP1くらいから、途中途中でモモトマンと抜きつ抜かれつ、大体同じペースで走っていた。それにしても、この強風がハンパない日に一日中裸で走れるのはハンパない。完敗です(笑)天晴!モモトマン!でも、ちょこちょこ音楽の話しとかしながらでも一緒に走れてオモロかったっす。ヘッドフォンで音楽聞きながら、「Jimmy Smithきた!やべえ!」ってスピードアップして先を行ってしまった時の、羨ましさと悔しさは今でも忘れない(笑)
photo courtesy of MR.OGAWA
しかし、仁科峠から次の約11k先の土肥駐車場エイドまでが長かった(泣)稜線は晴れて穏やかであれば最高に気持ち良いのだろうけど、風がこれまでに経験したことのない程の強風状態。Arc'teryx/Neutro Visorも一回飛ばされたけど、女子なんかだったら身体ごと飛ばされてもおかしくないくらい。特に最後の登りの達磨山は、この写真撮るのがシンドイくらいかなりのヤバさだった。しかも、トレイルは整備が行き届き過ぎて階段天国(笑)おそらく、雨が降ったら土砂が流失してしまったりするからだろうけど、規則正しく置かれた階段と幅の広い階段の下りが走りにくい(泣)また、距離は11kとそんなになくても、細かいアップダウンの多い事、多い事。激登りが無いだけに、走れてしまってハム&ケツ筋がキツかった。
ただ、最後のエイド通過後は、ハセツネの金比羅尾根同様、トレイルの景色は違えど、少々アップダウンはあるものの、ゴールまでの15kくらいは下り基調で、ゴールまでひたすらダウンヒルしまくってゴールを目指した。特に、写真の広い芝生の下りは最高だった!
9時間8分14秒でゴール!91位と100以内には入ったけど、全然まだまだ修行が足りないっす(泣)
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photo courtesy of jackieboyslim
後半の下りでは8時間台を目指して下っていたのだが、何気にいけどもいけども着かないゴールで精神的にヤラレてたみたい。かなり悔しいタイムだったけど、ジャケット&グローブを早く装着しないで身体に不調が来たのも実力のうち。またまた勉強になりましたな。
speedgoat50kで出会ったyukariちゃんもすぐ後にゴール!女子で見事5位入賞おめでとう!!!
Team RODのランブラー氏とコバ氏のアツいバトルと友情のハグも見れて感動!
新潟のhanbee氏も途中で何回か会ったりしていたのだが、胃がヤラレていたようで苦しそうだったが見事にゴール!
その後、続々と知り合いもみんなゴールしてきて、MRHチームもかなりの人が完走。言っていた予想タイムよりかなり早く帰って来たので、残念ながら実際のゴールシーンは見れなかったが、うちの嫁さんも12時間台で笑顔で完走!最後までレースが楽しめたようで、昨年からのトレーニングの効果が出ていたみたい。
今回は風が強かったせいもあるが、MHW/Ghost Whiperer Hoodede Jacket & Terranova/Top Bagに非常に助けられた。特に末端冷え性の自分にとっては超軽量ミトングローブTop Bagに感謝!また、この春夏の新作Ultimate Direction/AK Vest 5Lを背負って、その上から、MHW/Ghost Whiperer Hoodede Jacketを着たり脱いだりしていたが、脱いでもランパンのポケットに仕舞えるほどのコンパクトさだし、これ一枚でどれだけ身体をプロテクトしてくれていたか、ホンマに最高のウェアだった。SHMWでも大プッシュのウィンドシェルJKTなんで、ぜひ店頭で着てそのヤバさを体感してみてくださいな(笑)一応、Gore-Tex Active shellのレインウェアも持っていたが、結局使用せずでOKだった。
行く間際まで、足が痛いからレースにも出れないと言っていたupakokoもなんと制限時間30分残しての完走!根性あるわ!!!それでこそMRHですな。しかも、終わってもケロっとしてて、足とか痛そうにみえなかったし(笑)彼女のゴールシーンはこっちも感動しちゃいました。
1500人というこれだけ大きい規模のレース前にはいろいろなことがあったと思いますが、レースディレクターの鏑木さん、レース運営のスタッフの方々、ボランティアのみなさん、松崎町&修善寺町などの地元の方々、ホンマに楽しいレースをありがとうございました!
個人的には、トレイルランニングであれば、寒い季節より、暖かい季節でのランの方が好きだし、ハセツネの山岳レースと異なり、これだけ走れるコース設定で、海が見えたり気持ち良いエリアであれば、あと2週間ほど遅らせた時期で、日本のカリフォルニアと称して、上半身裸のミニマル装備で走れるアメリカンなガチの走れる50mileレースにしてくれた方がかなりベストだと思うんだけど、喜ぶのは俺だけかな(笑)