2013年 11月 15日
2013/06/15-16 Mountain Circus in Ashiya Rock Garden of Mt.Rokkko
2013年初夏の頃の話しであるが、いつかは自分らの愛する六甲山、特に芦屋ロックガーデンという岩と沢が豊富で海が臨める素晴らしいエリアにてレースを開催したいと考えていた。大規模なレースではなく、このエリアを愛する仲間達と共にプロデュースする温かくもトンガった小規模なローカルレース。最近はトレイルランニングレースも日本各地で多く開催され、さらにレースのスピード化が進んでいる。それはそれで底辺拡大ということで良い事ではあるが、Mountain「山」においてのウェアやギアの考察、ナビゲーション技術などがスピード化に伴い、山で自分自身を見つめ直す機会が少なくなっているのも事実。主催者も参加者も基本Own Riskの精神で作り上げていくローカルレース。
最初にこの趣旨に同意してくれる人たちが集まり、マウンテンサーカス実行委員というものを作り、テスト的にまず第一回として六甲山で開催をした。半年毎にでも日本各地で頑張っている真の山好きローカルがローカルの山自慢をしながら、スピードだけでなくオールラウンドな「山」のKing&Queenを決定するようなトレイルランニングレースをしていければと思っていた。シリーズ戦でツワモノ達が、日本各地を転戦するような意味合いを込めてマウンテンサーカスとした。高所・低山に関わらず、日本の山の素晴らしさをみんなで再発見し、各地の山のこれからを考えていけるようなレースにしていきたい。
ここ数年思うこと、トレイルランニングとは何なのか?レース、距離、時間、スピード、それはそれで強くなる、楽しむためにはコダワルことも必要であるが、ホンマにみんな「山」を楽しんでいる!?レースが全てではないし、レースが中止になったり、エントリーに失敗したって、日本は有り難いことに山が沢山あるじゃないっすか!?純粋に子供の頃のように山を探険気分で遊べば良いこと。もっと、もっと未知なる自然の中に飛び込もう!そう、「トレイル」という言葉に縛られずに、スキルが身に付けば、オリエンテーリングのように道なき薮漕ぎをしたって良い。Own Riskにおいて、岩や滝が登りたければ登って下りで走れば良し。それこそが自由であり、これがマウンテンランニングなのではないか。
記念すべきマウンテンサーカス第一回大会でもある六甲山芦屋ロックガーデンでの懐かしくもアツい日をまた思い出し、これから新たな地で開催される伝説のレースに向けてモチベーションをアップしよう。そう、もはや、トレイルランニングレースという枠を越えたマウンテンランニングレースという究極の楽しい山遊びを楽しもう!
このレースのために我がマウンテンランニングチームMRHCはヤバいレースを開催できるよう多くの時間を費やして来た。レース前日の受付前もコースの最終確認とフラッグ付けで、みんなで朝早くから出勤(笑)
お馴染みの神戸三宮SPARKにて、レースブリーフィングを含め前夜祭をみんなで楽しんだ。幾つかの写真とコース内容の発表時、「生きて帰ってきてください!」と言った時のみんなの顔と表情が忘れられない(笑)日本各地から集合したあくまでランナーではなく、マウンテンランナーたちの集合。
レース当日はスタッフは朝早くから集合して、最終コースチェックと各チェックポイントへスタンバイ。
レーススタートに向けて、続々と選手がスタートポイントに集まってきた。みんな興奮しているのが分かる。
ついにスタート!今回は参加人数、他の登山者との事も考えウェーブスタート。
自分は一番危ない岩場セクションで無事に通過ができるようスタンバイ。
途中の水場が天然エイドになっている。
六甲山頂へ向かうトレイルにて
2時間43分26秒にて初代マウンテンキングがゴール!このワイルドなコース設定で、このタイムは素晴らしい!
2nd
コースミスが無ければ、かなり惜しかった3rd!
1st & 2nd
初代女子マウンテンクイーン!
参加者のアツいゴールシーン!ゴールして涙する人もいれば、雄叫びをあげながらハイテンションでゴール、仲間とゴールする者、それぞれ気合い入れて、山を心底楽しんた人だけが心地良い気持ちを得る事ができる。ゴールした人の笑顔を見ながら、出迎えるのも気持ち良い!
各メーカー&ショップからの素晴らしい協賛品の数々!ほぼ全員に商品が行き渡ったかのような豪華っぷり。後半はアロハAbeとのアロハじゃんけん大会。これも何だかよく分からないくらいに盛り上がった(笑)「最初はアロハ!」ってな(笑)
協賛メーカーさん、SHMW同様日本でのトレイルランニングシーンを盛り上げているトレイルランニング専門店の皆さん、素敵な協賛品やアツいパワーをありがとうございました!!!参加者みんな大きな怪我もなく我がMRHC六甲山にて念願のローカルレースが無事に終了。これも各メーカーさま&お店さんのレース趣旨への共感やアツいパワー、協賛あっての成功。もちろん、Peaceful & Friendlyなレース参加者のハイテンションパワーあっての成功であった。
正直、開催してみなければ分からない事だらけで、ぶっつけ本番的な部分もあったが、参加者のみならず、主催者もこんなに楽しめるレースはなかなか無かったのではないだろうか。コースデザインを今回自分がしたのだが、これだけワイルドで色々な要素を入れて、みんなどう感じてくれるか不安もあったが、参加者誰もがかなり楽しんでくれたようで、時間をかけて考えた甲斐があった。このレース時の参加者&主催者の一体感は素晴らしいものであり、この時間をみんなと一緒に過ごせたことは、自分の人生の中でも大きな宝となった。
最後にMRHCメンバー!ホストとしての素晴らしいモチベーションとパワー、六甲を愛する気持ちがこのレースを素晴らしいものにしてくれた。自分のちょっとしたアイデアで始まったものであるが、ここまで大きく広がり、完成度の高いクオリティで開催できたのはMRHCパワーあってのこと。六甲を他県から来る人たちにこんだけええとこでしょ!というアツい気持ちが、自発的な行動を生み出し、このイベントを成功に導いたのだと。
今回は、日本のトレイルランニングシーンを一緒になって盛り上げていこうというトレイルランニング専門店のオーナーをはじめそのお店のチームの方々、関東はもちろん、茨城県、新潟県、四国、九州などローカルの山々で独自の活動をされているアツいチームなど、初回のテスト的な面も含め、あえて六甲ローカルや近場の方々には声はかけなかった。来年はぜひともSHMWが日頃お世話になっている関西周辺の方々向けにローカルレースを仕掛けたいと思っている。その時は、ぜひよろしくお願いします!トレイルランニングからマウンテンランニングという意識に変わっていき、休みとあれば山に出かけて行く真の山好きがこれから増殖することを願う。もちろん、本気で山で遊ぶためには、リスクを負うことになるので、そのための勉強会的なイベントも来シーズンはパワーアップして開催予定。
そして、これからMountain Circus 2という新たな伝説が始まる・・・