2013年 12月 28日
2013/12/226 Mountain Running in 便石山&楯ヶ崎
この日は朝一で白石湖からほど近い便石山と2nd Sessionは楯ヶ崎へ!
道の駅海山からスタートして、馬越峠を目指す。ここは世界遺産の熊野古道となっているが、石畳が素晴らしく美しい。
馬越峠からは人工林と自然林が混じった快適なトレイルを進む。
と思いきや、階段地獄・・・かなりの傾斜角の登りが続き、各自でトレーニングモードへ(笑)
頂上直下も意味も無い傾斜への階段設置。この狭い間隔で階段を作る意味がどこにあるの?正直この階段の多さには呆れた。しかも、立派な手すりやキレイな階段を多く設置しているにも関わらず、トレイルは薮漕ぎ必死の放置状態。最初は有志が整備して歩かれていた登山道であろうが、世界遺産登録以降、国や県、町?が動き出し、予算が組まれてこのように最初の見た目だけきれいに整備されたのであろうが、日本にありがちな最初だけお金をかけて、その後が全く維持されていない状態。どうやったら、きれいで楽しく歩けるトレイルを維持できるかをハイカー目線でホンマに考えていない。日本は最初にお金をかけるだけで、どうしていつもカルチャーとして長く続かせることができないのだろうか?継続してハイカーが訪れるような楽しいトレイル環境を何故持続させることができないのか?整備するということが、立派な手すりや階段を多くつけること!?ホンマに登山者目線でどうしてできないのか?こういう事業に関わる人間の興味、情熱、勉強が足りてないのは明らか。アメリカでもヨーロッパでも海外のトレイルを歩き長期間研修していただき、どういうトレイル環境が日本の自然にとって良いことなのかを考えるべきなのではないか。
富士山も世界遺産に登録されたが、うかれる前にやるべきことが沢山あるはず。年に数回の観光登山ではなく、どうやったら自然の中に人々が多く足を運んでくれ、自然を好きになり、自然を大事にしてくれるか。登山ブームや富士山ブームと流行を作り出し、多くのツアー客や登山客を集客させることが日本の山にとって良いことなのか?言うまでもなく、どうやったら自分で考えて行動できる登山者を増やすことができるかが重要のはず。正直、日本の自然環境はこのままいっても全く何も変わりようがない。大事な税金を使って、人間にとって過保護でオーバーな開発事業。一体、いつになったら自然との共生というライフスタイルを考えていくのか。常に「街」を中心に考え、街の中からしか、日本の自然を見れていない日本の方向性。今回の山行は非常に考えさせられた。
頂上直下の象の背と呼ばれるきれいな花崗岩のリッジは実に素晴らしかった!このリッジとココからの素晴らしい景色を眺めるためにもココに来る価値がある!と思えるだけに、ココまでの道程の整備の仕方と維持には残念でならない。ちなみに、馬越峠からすぐお隣の天狗倉山も然り。ホンマに二つとも素晴らしい山だけに、地元に住んでいたら間違いなくもっと快適に自分らで整備したい!
帰路は北側の急な尾根道を下るが、コチラも前半は階段地獄(泣)途中から、古道のような石畳の道になり、緑も美しい心地良いトレイルになり、最後は種まき権兵衛の里という施設に降り、ロードを走って道の駅海山へ戻ってきた。
まだ時間があったので、三重県熊野市と尾鷲市の境の海岸沿いにある楯ヶ崎というエリアへ移動!クライマーにとっては関西では有名な場所で柱状節理が発達している岩のエリア。冬も登れるクライミングエリアということで、ルートチェックとスクランブリングの可能性を調査。ちょいマニアックな観光地でもあるので、遊歩道はええ感じで整備され、南国っぽい植生を見ながら走れるのでオモロい。
きれいな海を見ながら走る事20分ほどで、千畳敷という岩盤地帯に降り立つ。そこはもう岩、岩、岩パラダイス(笑)ボルダー課題やルートのラインもいくつも設定されているが、自由気ままに走って登りたい放題(笑)
帰りは幾つかのリードエリアをチェックして戻るが、その間、間で見える海の透明度のキレイさといったらハンパない!この日は雨が降る直前だったので、曇りで太陽の光が当たっていなく残念だったが、曇りでこの透明度はヤバい!きっと、人口も少ない漁村ばかりなのでほとんど生活排水が流れ込んでいないからでろうが、どこでも飛び込みたくなるほどの青さ(笑)
あらためて三重県南部の自然の奥深さを感じ、世界遺産になった今、経済効果も地方を活性化させるためには重要なことであるが、これらの自然をどういう方法で守っていき、良いかたちで残していくべきかを考えなければいけないと強く思ったトリップであった。