2014年 03月 26日
高知県安芸郡 Fastpacking in Noneyama Kaidou 野根山街道 Day.1 2014/03/17-18
以前から気になっていた高知県の歴史の道とも言える野根山街道にALTRAやLuna Sandalsの輸入代理店LOTUSのF氏と共に行って来た。距離としては海から海の44km程なのでトレイルランニングでいえば全然日帰り可能ではあるが、始めてのエリアでもあり、どう考えても関西から行くとアプローチの関係上、朝一番でスタートできないので、ゆっくりと一泊二日のファストパッキングスタイルとした。
まずは朝一番で芦屋川を出発して、奈半利駅前の道の駅駐車場にAM8:30頃到着。近くのコンビニと道の駅で食料を調達して、AM8:52の室戸岬経由の野根方面のバスに乗りこんだ。波乗りで有名な生見海岸を通り過ぎ約1時間40分ほどバスに乗り、野根バス停に到着。この海からがスタート地点で、8km先のトレイルの起点となる四郎ヶ野峠を目指す!
8kmの道程は全て舗装路のロードだが、ほぼ車も通らないし、春の草花や空気感で快適そのもの。今回は宿泊地までは16.8kmといつもトレイルランニングでは楽勝の距離だし、急ぐ旅ではないので歩いたり走ったりとのんびりモードで進んだ。途中、峠の登り道横で美味しい湧き水を発見。
456mの標高にある舗装路の終点である四郎ヶ野峠に到着!この峠のポイントには休憩場所の東屋とトイレが設置されており、ここで水も汲める。水道水か湧き水かは不明だが、途中の沢水を飲むことになるかもしれないし、美味しい水を飲みたかったので今回はセイシェル浄水器を持参した。ここからやっとトレイルが始まるが、立派な看板が立っているところをみると、四国のみちとしてよく整備されていそう・・・
そこそこ下り基調だと思いきや、多くのアップダウンがあり(笑)快適に走れる区間もあれば、ガッツリ登るセクション多々あり、巨大杉やお地蔵さんなど歴史的見所もあり、約9.0kmほどの距離もなかなかの走り応えのあるトレイルであった。
この日の幕営地と予定していた岩佐の関所跡に到着。地図上に「涸れる時もあり」と書いてあったので、念のため多めに水も持って走っていたが、野根山街道唯一の水場である岩佐の清水ではきれいな湧き水がこんこんと湧き出ていた。
この日の夜はかつての関所跡地で宿泊をした。事前情報ではココに屋根付きの東屋があるということで、今回は軽量化で幕は持って行かずに風は通りまくりの屋根の下でビバークさせていただいた。
今回の自分のスリーピングシステムは人体実験ということで、寝袋なしでSOL/Escape Lite Bivvy+Evernew/EXPマットUL99Cutting versionのみ。
Layring
Tops
Finetrack/Active Skin Long Sleeve
Arc'teryx/Phase SL Short Sleeve
Finetrack/Active Skin Balaclava
Patagonia/Cap4 Hoody
Arc'teryx/Nuclei Hoody
OMM/Aether Jacket
Bottoms
Finetrack/Active Skin Tights
Smartwool/Run Shorts
Arc'teryx/Stradium Pant
OMM/Kamleika Race Pant
約二時間毎に風の音、寒さで目が覚める。深夜2時頃が寒さのピークで約5℃まで下がる。マットも足下は切り込んで短くしており、OMM/Classic25を地面に敷いて寝ていた。トップスはNuclei Hoodyのおかげで寒くなかったが、さすがにボトムはダウンパンツ無しでは寒く、朝方は腹筋&腕立をしてみんなが目覚めるまで乗り切った(笑)結論、自分の場合、このスリーピングシステムで寝袋なしで約5℃くらいの気温で寝るためには上下共に化繊orダウンインサレーションが必要。ただし、3時間ほどの仮眠であれば十分寝れるかなと。
こんな感じで、みなさんも怖がらずにお近くのフィールドにて人体実験を繰り返せば、誰でも山で寝れるようになります。この寝袋で寝れますか?このマットで寒くないですか?ではなく、カタログの情報スペックはあくまでも目安であって、自分自身の身体で体験して経験してみて寝れる寝れないかが分かること。頭で考えていても何も始まらない。実体験こそが山遊び!寝れなければ、動けば良し!誰かも言ってたけど、腕立てや腹筋すればすぐに身体は温まる(笑)トレイルランナーであれば、最近は良いヘッドランプも出ているし、寝れなければ早めに行動すれば良いこと。一晩くらい寝れなくたって死にやしない。レース本番や目指す山行の本番で失敗しないためにこそ、低山での人体実験がある。
Day.2に続く・・・