2014年 06月 05日
石鎚ロングトレイル Fast Packing Day.2 2014/05/08-10
二日目は一日目にガスで見れなかったコロラドのような風景が続く岩稜帯の稜線がスクランブリングしたかったので、赤石小屋からから少し戻る感じで登り、東赤石山と八巻山を荷物をデポしてスクランブリングを楽しんだ。
東赤石山から八巻山、石室越までの岩稜帯セクションは面白過ぎました(笑)登っては降りて、次の岩場へと次から次へと登攀欲がそそられる登り易い岩ばかり。本当はもっといろいろと登りたかったのだが、今回はファストパッキングという目指すゴールまで抜けなければならないミッションがあったので我慢して次を急いだ(笑)
西赤石山周辺のアケボノツツジがハンパなかった!!!かぶと岩周辺から銅山越までのセクションがちょうど見頃でこんなに大量の大群落ははじめて見るものだったので感動しっぱなし。これぞ正に楽園!!!
銅山越着!ここ周辺の銅山遺構跡もかなり二人とも興味あったので調査したかったのだが、どう考えても寄り道し過ぎでゴールまで辿り着けなくなるので断念(笑)
銅山越からの西山、ツナクリ山周辺のアケボノツツジがこれまた見事!!!西赤石山周辺のアケボノツツジもそれは見事だったが、平日にも関わらず多くのカメラマンがいたが、このエリアは全く人に会う事なし!また、この西山辺りからちち山分かれまでのセクションは山と高原地図では実線の登山道ではあるが、あまり人が通っていないのか、ヤバい薮漕ぎとテクニカルな根っこ&岩場ポイントありなんで、慎重に通過する必要あり。でも、そのおかげでか人がいない静かな山を堪能できる!
ちち山分かれまでのヤバい薮漕ぎセクション。頭の上の方向にスゴい傾斜の笹薮を漕いでいく(笑)トレイルなんてありゃしないって文句言わないようにね(笑)
ちち山分かれから笹ヶ峰までの稜線ランは快適そのもの。笹の気持ち良い高原地帯を走れるので、今までのハードな薮漕ぎが嘘のよう(笑)
しかし、この辺の稜線上トレイルの難点は水場であり、本当はもう少し先の伊予富士を越えた水場で補給のつもりだったが、暑さのおかげでどう考えても足りそうになかったので、急遽、笹ヶ峰より50分ほど下った丸山山荘の水場に補給しに行くこととなった。笹ヶ峰から見下ろす丸山山荘は遥か遠く(泣)トレーニングだと思って、いっその事タイムトライアルでもやってみるかということで、下ってから、計5㍑ほどの水をパックに補給してヒルクライム!激下りの激登り1時間半ほどかかる往復をなんとか28分で戻ることができた!やればできるもんです(笑)ってか、よく考えたら、分岐に余計な荷物をもっと置いておくべきだったかな。そうそう、丸山山荘脇に湧き出ている水は豊富で冷たくてとびきり美味しいので、ぜひ、汲みに行ってみてね(笑)
水補給をしてからは、そこそこ身体も回復してきて、次の寒風山、伊予富士、東黒森、黒森山と進んだが、地図で見ているとそこそこフラットで走れる区間と思いきや、さすが50,000分の1縮尺地図だけあって、ハンパないアップダウンと高低差がある。行動時間も12時間を越えてくると、なかなかの疲労感が出て来るもん。それでも、途中、伊代富士をバックにサンセットが見れたのは感動もんでした(笑)しかし、伊予富士は続けて縦走してきた身体にはキツい傾斜の山でしたね。
この日の目的地は西黒森、瓶ヶ森を越えたシラサ峠避難小屋。黒森山あたりから真っ暗闇になってきて、あとはヘッドランプでのナイトラン。せっかくの景色は全く見えなかったが、月も出ていて、いつもの暗闇より少し明るかったように感じる。ただ、このセクションがおそろしく風が強く、今回非常にお世話になったOMM / Aether Jacketを着てても、走っていないと寒いくらいに気温が一気に下がっていた。この辺で1,700-800mほどの標高だったので寒いはずっすね。
真っ暗闇の山の途中から、常に灯りが一つポツンと見えて、それを目標にずっと進んでいたのだが、この日、ついに14時間行動の末にやっとシラサ避難小屋に辿り着いたと思ったら、すぐ手前に山荘しらさという、それは立派でカッコええ宿泊施設があるじゃないですか!?
もう時刻は夜9時になろうとしていたのだが、ダメもとで食堂で何か食べれないか?もしくは、売店で何かお菓子やパンでも購入できないかと思い、訪ねてみると、最初はこんな時間に誰!?しかも、迷彩の短パン?テキにかなり不審者のように見られたのだが、オーナーさんがもしかしてトレイルランニング?と声をかけていただき、一気に話しがつながり、ちょうどスタッフでまかないを食べているので、これで良ければどーぞ!ということになり、美味しい食事をいただいた。ノブも自分もジェルなどの行動食を食べ続け、生モノ系に飢えていたので、シンプルなご飯がマジで美味かったこと、美味かったこと。この時のうどんのスープとふりかけご飯の味は一生忘れません(笑)
そんでもって、焼酎は何がええ?テキなことになって、じゃ、お言葉に甘えて一杯いただきますテキなことになり、次はお風呂沸いているから食べたら入っていきなよテキな話しになっていき、こんだけ、甘えてしまってはもう泊まるしかないなと・・・すぐお隣にある避難小屋のこともすっかり忘れて、そのまま泊まらせてもらいましたとさ(笑)エマージェンシーシェルターや寝袋&マットはどうすんの(笑)
いいんです。ツェルトで寝るだけがファストパッキングではありません(笑)こういう、自然、人との出会いが旅であり、縦走であり、ファストパッキングであり、しかし、旅はどうなっていくか予想できないですね(笑)おやすみなさいー
Day.3に続く・・・