2014年 10月 10日
上高地ー立山室堂ファストパッキング 2014/09/17-18
読売新道からの赤牛山というラインが行ったことが無かったので、一泊二日の休暇を利用して北アルプス北上ファストパッキング。
前夜大阪発の朝AM5:00過ぎに上高地到着。トイレや水補給、登山届けなどを提出して、何だかんだでちょうどAM6:00出発となる。予報では晴れのはずだが、雲も多くすっきりしない天気の中、上高地よりジョグでスタート。
偶然、トイレの中で出会ったが、東京のさかいやスポーツのTくんとバッタリ!お互いにまだまだ先は長いので、槍ヶ岳までアウトドア業界の世間話をしながら進んでいった(笑)Tくんもクライミングがメインでアイスもやるらしく、最近はこういった軽量化したファストパッキング系の山行によく行くようで、自分同様、山系出身の人間がこういうファストパッキングスタイルに目覚めるのは個人的にもの凄く嬉しい。
槍の穂先はガスりまくりで全く何も見えなかったのでスルーして、その先の快適な稜線をひたすら走って行くと昼過ぎには双六へ
あっという間に槍の穂先が小さくなっていく。相変わらず、穂先は雲の中・・・
14:00過ぎには鷲羽岳をきれいに望める三俣小屋のキャンプ場に到着!明るいうちに進みたかったので、まだまだ先を目指せるのだが、緊急ビバーク態勢でも取れば別だが、この先には全くキャンプ場が無い。水晶小屋辺りの稜線でキャンプできれば最高なのだが、そうはいかないのでまだまだ寝るには早いが、まずは飯を食って仮眠をすることにした。
カップヌードルリフィルニ人前をペロリ(笑)チョコレートに山の水で淹れたコーヒーも美味しくいただいた。何か、最近駆け抜ける山行が多かったので、こういうMELLOWな時間も久しぶりで良いなと。
上高地では雲が多く、この先どうなるかと思ったけど、これだけ良い天気だと明るいうちにもっと先に快適に進んでおきたかった。メジャー山域だとキャンプ地が指定されているから、何気に自由が効かない。こういう部分は2,000m以下の関西の奈良辺りの山奥だとビバークし放題なんでええよね(笑)
PM18:00には就寝(笑)今回は新しいアイテムが多く、SOL / Super Heatsheets Heavy Duty Emergency Blanket 、SEA TO SUMMIT / SPARK Ⅰなきちんと人体実験テストができて良かった。結局、23:00過ぎには起床して、出発の準備にとりかかったがマイナス3-4℃まで気温が下がっていたが、ウェアの重ね着、SPARK Ⅰと下のブランケット+変形Minimalist Padカッティングversionできちんと仮眠できた。
起床後のみそ汁ダブルの美味いこと(笑)ZEN/Beforeも飲んで身体をあっためてツェルト撤収にかかる。しかし、Utility Flameは速くて火力も強い!!!最近は専らコレばっかり。
夜中の1:00出発(笑)
キリッとした空気の冬のマイナスの世界には流石にハードシェル+Polartec ALPHA使用のHOUDINI新作C9 Loft Jacketの組み合わせがちょうど良い。
もちろん、こんな真夜中の3,000mの山々には誰一人居る訳もなく、寂しいといえば寂しいものもあるが、たった一人でこの日本アルプスの星に近い場所で、稜線を自由に駆け廻れるという事が、より自然をダイレクトに感じれて心地良い。昔の山道具では考えられないスタイルではあるが、これもLEDランプの進化でヘッドランプの明るさとバッテリーのもちが劇的に変わった恩恵であることには違いない。もちろん、もしもの時の事やバッテリー交換時を考えて、スペアライトは絶対必要ですけどね。
iphoneでは全く撮れないけど、水晶岳辺りでも抜群に星がきれいに見えた。
予定通り、超グッドタイミングで日の出を赤牛岳山頂で見れた!もちろん、一人だけの貸し切りでね(笑)写真ではうまく撮れないけど、ヤッバイ雲海が見れました!!!
やっと、これから向かう黒部湖や剣岳方面の山域が見えてきた。
赤牛岳からの読売新道は、予想以上にテクニカルで苔むした石のオンパレードななかなかハードコースだった。ただ、赤牛岳から奥黒部ヒュッテまでの道程は登山コースタイムであると五時間はかかるということで、そのペースで行くと間違いなく黒部湖の渡船は目指す時間に間に合わないので、できるだけ飛ばして時計も見ずにガンガン降りて行った。結局2時間かからない位で降りて来れて一安心。読売新道を降りた後の湧き水がまた冷たくて美味いこと。
奥黒部ヒュッテから平ノ渡場までのトレイルが落ちたらグッバイので梯子の登下降が多く何気に時間がかかった。
今回のトリップで何気に楽しみにしていた黒部湖横断の渡船。ものの5分程の時間だったけどかなり気持ち良かったな。しかも無料やったし(笑)
平ノ小屋からの刈安峠までのトレイルがまたブナの原生林で非常に良いセクションだったが、五色ヶ原までの登りが予想以上に急で何気に疲労したな。
五色ヶ原まで来ると展望も開けてきて、一気に気温も下がり出す。紅葉も徐々にし始めてきていた。
後半はザラ峠、獅子岳、鬼岳とアップダウンを繰り返すが、この辺のトレイルがまたSTEEPでキツい!最後はBCスノーボードで訪れている龍王岳、浄土山と通過して立山室堂でGOAL!あとはバスと電車を乗り継いで大阪まで帰りましたと。
地図で見るとこんな感じのルート取りで、今回はビバークして睡眠もしっかり取り、オモロい山行だった。レースもオモロいけど、やはり自分はこういう旅っぽい山行スタイルが一番楽しいな。
今回のファストパッキングスタイルの装備一覧。テストしたいアイテムが多かったので、普段より重量が嵩んでしまったが、かなり良いテストができたので満足!これに食料、水が加わります。