2016年 11月 24日
北穂高岳東稜&前穂高岳北尾根 Alpine Scrambling at Kitahodakadake and Maehotakadake 2016/10/12-13


二日目は2ルートを予定しているのでAM4時起床で朝飯を食べてから、行動準備に取り掛かる。





昨晩はかなり冷えて、SHMW / Sky High Down Quilt 120 & KLYMIT / Minimalistで二時間毎くらいに目覚めたが、AM2時過ぎでBig Sky International / WISP1のシェルター外の温度計はマイナス8℃(笑)そりゃ、寒い訳だわ(笑)まずは、朝一番の一発目のルートであるゴジラの背で有名な北穂高岳まで伸びる東稜へヘッデン点けて向かう。途中で日の出が見れて満足だが、霜柱がトレイルには一面に広がり、どんだけ夜が冷えたかが分かる(笑)







涸沢キャンプ地から涸沢小屋を過ぎ、ガレ場を越えて東稜に乗っかるように硬くて安定した岩尾根を辿って少しでもスクランブリングできるラインで登って行く。














稜線に出てからはなるべく楽しく登れるラインを辿り、ひたすら岩をスクランブリングしながら登って行ったが、ゴジラの背も楽しくてあっという間に終わってしまった(笑)登って来たラインを見るとなかなかのスケール感。



北穂高岳で展望を楽しんだ後は、南稜経由ですぐに涸沢へダウンヒル。ここまでキャンプ地から出発して、3時間も経過していないので、まだ涸沢カールの池も日陰で凍っている(笑)


お次のルートは今回のトリップのメインでもある前穂高岳に真っ直ぐ伸びる北尾根。まずは涸沢ヒュッテから急なガレッガレのガレ場を登って行く。これが一番キツイかも(笑)そして、北尾根の五峰と六峰の間の通称五・六のコルと呼ばれる場所に着き、ここから前穂高岳の山頂を目指す!












のっけから高度感ありまくりの岩尾根で、五峰、四峰、三峰と次から次へとゾクゾクするようなスクランブリングセクションというかフリーソロイングが出て来てアドベンチャークライマーを飽きさせない。山頂直下の二峰のクライムダウンも岩は予想以上にだいぶ安定していて快適。

写真赤線が辿った北尾根ルートだが、前穂高岳山頂から見るとなかなかのギザギザっぷりで見た目ハードコア(笑)一発目に登った北穂高岳東稜ラインももちろん面白かったが、クライミング界のSuper Classic Routeであるこの北尾根はルートの歴史、スケール感、テクニカル度など、スクランブリング観点から見ても、クライミングスキルはもちろん岩のラインをきちんと見い出せる方にはとびきりヤバいルートであることに間違いない。


前穂高岳からは重太郎新道経由で岳沢小屋へ下山。やはり、なんだかんだでこのInov8 / X-Talon200やX-Claw275のスパイク状スティッキソールがスクランブリングやマウンテンランニングでは抜群の信頼感あり。もちろん、テクニカルな登りのクライミングセクションだけでなく、楽しい下りを快適に安全に走り抜くためにも走るというシューズ性能も素晴らしい!また、来春より日本国内でも発売開始となるSCARPAのアルパインランニングシリーズのATOMも楽しみであるが、ALTRA / Mountain King、Arc'teryxのA.キャンベルが開発に関わっているトレイルランニング+スクランブリングシューズ的なリリースもあるので来春のマウンテンランニングシューズが非常に楽しみである。もちろん、ギアだけでなく、自分自身もマウンテンランニングはもちろん、これを使いこなすために大いにクライミングもトレーニングしまくらないと!



西穂高岳や奥穂高岳をバックに岳沢を上高地めがけて、ひたすら走って下山。朝から二つのバリエーションルートをこなし、昼過ぎ14時くらいには上高地に無事下山!やはり、マウンテンランニングの機動力にクライミング能力、そして、自分自身の身体を知った上でのギアの軽量化をプラスすると、非常にオモロい山行を可能にするなとあらためて思った。今回のルートもスクランブリングとランニングセクションもまだまだスピードアップが図れると思うので、また来年でもFKTでも狙いたいな。
発売がアップデートの連続で遅れに遅れまくっているOMM / Phantom25をリリース前に使わせてもらったが、とんでもなく良いパックである。特に背負い心地が今までのファストパッキングパックは何?と思える程に背負い心地が実に革新的である。もちろん、それだけではなく、外側のメッシュポケットの使い勝手の良さなど、書き出したらキリがないのでまた別の機会にするが、今回のロープレス、ハーネス&クイックドローなどのギアなしで、クライミングクライミングシューズ+チョークバッグだけを入れたファストパッキングスタイルのトリップでは実に使い勝手が良かった。なんでも、この12月末から1月にかけてのリリースとなるようなので、首を長くして待っておこう(笑)さて、次のアルパインスクランブリングトリップは何処に?そして、いつになるかな...
Thanks Japan Scramblers!!!